...「霜解の季節が来たね」と言って春の訪れを喜ぶ...
...寒い冬に備えて、霜解に向けて準備をする...
...この辺りは霜解が遅いため、農作物の収穫が遅れることがある...
...霜解になると、道路や歩道が凍結するので注意が必要だ...
...夜明け前に霜解になった草に立ち上がる霧が美しい...
...さしもしないパラソルの石突きで霜解(しもどけ)けになった土を一足(ひとあし)一足突きさして歩いて行った...
有島武郎 「或る女」
...自分は一人で烈しい霜解け道を惱んで歩いたまるで登山でもする樣に二三寸の土の上を上つたり下りたりした...
千家元麿 「自分は見た」
...こんな天空の下に生きて居る幸福を味ふと涙ぐみたくなる或る晩四人の友達と霜解けのひどい田舍道を歩いた...
千家元麿 「自分は見た」
...今頃なら霜解けを踏み荒した土に紙屑や布片などが浅猿(あさま)しく散らばりへばりついている...
寺田寅彦 「イタリア人」
...広々した畑地に霜解けを踏んで...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...名物は秩父(ちちぶ)颪(おろし)の乾風(からっかぜ)と霜解(しもど)けだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...夥(おびただ)しい霜解けで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...天気つづきの冬の日といえども山の手一面赤土を捏返(こねかえ)す霜解(しもどけ)も何のその...
永井荷風 「日和下駄」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...霜解(しもどけ)は少々閉口するが道のためには一命もすてる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...此邊は霜解(しもどけ)がひどいから」「あの男は下手人(げしゆにん)ぢやあるめえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...霜解けの軒の下には夥(おびたゞ)しい足跡です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だいたいは霜解(しもどけ)と空っ風に荒された畑地で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...旭がさして来た松山の霜解けを...
柳田國男 「ひじりの家」
...黒い溝川(どぶかわ)と、枯れ草と、霜解けとの中に、もっそう長屋の塀が、反(そ)っくり返っていた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...すると、霜解けの原を、ぐしゃぐしゃと、歩いてくる男がある...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...霜解けをふんで行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そしてまごまごしていれば両側二三十間の高さから霜解のために落ちて来る岩石に打ち砕かるる虞(おそ)れがあるので...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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