...その先には赤く霜枯れた杉森(すぎもり)がゆるやかに暮れ初(そ)めて...
有島武郎 「或る女」
...細い蔓(つる)――その蔓はもう霜枯れていた――から奇蹟のように育ち上がった大きな真赤なパムプキン...
有島武郎 「フランセスの顔」
...針金のように地にのたばった霜枯れの蔓草...
有島武郎 「フランセスの顔」
...霜枯れて地に伏した里芋の広葉や...
石川啄木 「葬列」
...霜枯れて地に伏した里芋の廣葉や...
石川啄木 「葬列」
...霜枯れ果てた此畑中に...
石川啄木 「葬列」
...霜枯れのしずかなこのごろ...
伊藤左千夫 「河口湖」
...庭には霜枯れのした菊のあるのが破れた垣の間からちらついて...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...霜枯れの野の色を見ては...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...宅(うち)の庭には何もなくなった霜枯れ時分にここへ来ると生まれかわったようにいい心持ちがする...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...反魂香(はんごんかう)の黄や澤桔梗の紫や其他名を知らぬ草花が霜枯れかゝつた草を彩どつて居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...夕暮れの寒風が楡(にれ)の最後の霜枯れ葉を吹き払うころになると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
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野口雨情 「おさんだいしよさま」
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野口雨情 「のきばすずめ」
...霜枯れ三月(みつき)の淋(さび)しさは免(のが)れず...
広津柳浪 「今戸心中」
...見ばえのせぬ吾木香(われもこう)などという香のあるものを霜枯れのころまでもお愛し続けになるような風流をしておいでになるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...竹藪は黄色く霜枯れ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...いつも柳橋の霜枯れで...
吉川英治 「松のや露八」
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