...優美な木々は霜にうたれて...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...殆ど九星霜を經たり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...月代(つきしろ)の霜さゆる隱沼(こもりぬ)はたそがれに...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...霜のふる夜を菅笠のゆくへ哉...
小穴隆一 「二つの繪」
...五雑組(ござつそ)にいへる霜は露(つゆ)のむすぶ所にして陰(いん)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...北海道の開墾地は何年の星霜を經てどれだけの田地が出來ましたか...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...霜の朝(あした)に顔洗うも...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...その次には霜柱の成長速度と土中の水分との関係を調べてあるが...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...毛の他の部分には霜を附着させないようにすることに帰するのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...霜(しも)のようには冴(さ)えぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...そのなかに霜降(しもふ)りの外套(がいとう)を着た広田先生の長い影が見えた...
夏目漱石 「三四郎」
...五十年輩の小鬢(こびん)の霜も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少納言は霜ふる野辺にすて子の身の上成るべし...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...霜(しも)や添(そ)ひき來(き)し身内(みうち)もふるへて...
樋口一葉 「軒もる月」
...二葉(ば)の新芽(しんめ)に雪霜(ゆきしも)のふりかゝりて...
一葉女史 「ゆく雲」
...暁に霜の置いた或る日の事であった...
森鴎外 「雁」
...けれど、霜の夜、誓って出たことばがある――...
吉川英治 「新書太閤記」
...こうして磧の夜霜から...
吉川英治 「松のや露八」
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