...堅く腕を胸高に組合せて霜の花でもちらちら飛び交わしているかと冴えた寒空の下を...
有島武郎 「星座」
...つい/\と黄の走りつつ枯芒(かれすすき)風の夜の灯(ともしび)うつる水溜(みずたまり)十一月十九日 下山霜山招宴...
高浜虚子 「六百句」
...田舍道なら霜柱がザク/\潰れさうな日蔭の冷い道を乾風に吹かれて急いで水道橋まで下りた...
徳田秋聲 「媒介者」
...午後凌霜子來り過日神田今川小路の古き筆匠玉川堂にたのみ細筆を注文いたし置きしにこの程出來上りしとの手紙を得たれば購來れりとて...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...勘次(かんじ)もおつぎも薄(うす)い仕事衣(しごとぎ)にしん/\と凍(こほ)る霜(しも)の冷(つめ)たさと...
長塚節 「土」
......
長塚節 「長塚節句集」
...霜柱の研究法を応用し始めてからもう十年近くになる...
中谷宇吉郎 「霜柱と白粉の話」
...上にドライアイスを入れた箱を置いて見たら立派に霜柱が立ったのである...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...霜(しも)が強く降って...
夏目漱石 「二百十日」
...霜解(しもどけ)は少々閉口するが道のためには一命もすてる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...八、酒も用意してあるが、歸つてからにしよう」「へエツ、お預けか」さう言ひながらも二人は、もう霜夜の街を、佐久間町へすつ飛んでをりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...霜置きまどふ足も手も...
正岡子規 「花枕」
...霜月粥と塩このあとに日本の端々(はしばし)...
柳田国男 「海上の道」
...お霜の叫びに納戸からお留が出て来た...
横光利一 「南北」
...錦霜軒を出た二人が...
吉川英治 「江戸三国志」
...冬の初霜が降りぬまに...
吉川英治 「平の将門」
...秋霜(しゅうそう)の軍律をもって臨んでおり申せば...
吉川英治 「源頼朝」
...秋霜(しゅうそう)のように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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