...或は却つて一段の秋霜烈日の嚴を増したのではないかと思つた...
石川啄木 「雲は天才である」
...おちへ来て一霜(ひとしも)くらった...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...霜のふる夜を菅笠のゆくへ哉といふ句は...
小穴隆一 「二つの繪」
...一九)春春が來た夜は尚夥しい霜で大地がコチ/\と凍るのに晝間はもう全く春だ往來には空氣も人も流れ出した不思議な一大氣體が日に日に此の世の岸に漂着して來る...
千家元麿 「自分は見た」
...霜どけ路に進退きわまり立往生することもしばしばでしたが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...・霜にはつきり靴形つけてゆく小春日の畦をつたうてやつてきた・冬夜の瞳ぱつちりうごく火の番と火の番とぬくい晩である・あたたかなればよもぎつむ一月廿四日さむい...
種田山頭火 「其中日記」
...山にはもう霜が置いた...
田山花袋 「歸國」
...霜解(しもどけ)の里道を往っては江戸みちと彫った古い路しるべの石の立つ街道を横ぎり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...萬樹霜を閲(けみ)し...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...船体につく霜も少くなつた...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...外に霜の図もある由である...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...「お前さんはその時何處に居なすつたんだ」平次は責任者のお霜に問ひかけました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年数物ながら摺畳皺(たたみじわ)の存じた霜降(しもふり)「スコッチ」の服を身に纏(まと)ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その時季でなしに霜や雪を降らせたり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...霜の真白な町々を桃色に照している...
夢野久作 「ココナットの実」
...軒の下などに霜げ殘りの坊子泣かしだけが去年からの命を青く保つてゐる...
横瀬夜雨 「春」
...事実は秋三や母のお霜がしたように...
横光利一 「南北」
...小鬢(こびん)にすこし霜の見えるくらいで...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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