...時来(じらい)星霜(せいさう)を閲(けみ)すること十余...
芥川龍之介 「その頃の赤門生活」
...晩秋の茸は霜を戴いて猶食し得るものが多い...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...・握りしめるその手のヒビだらけ暮れて寒い土を掘る寒い人けふも出来そこなひの飯で寒い一月廿八日晴、霜、ありがたい手紙が来た、来た、来た...
種田山頭火 「行乞記」
...山風をあらしと云えば霜の威力を何に譬(たと)えよう? 地の上の白火事(しろかじ)とでも云おう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...霜はおりるだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ときどき霜(しも)やひどくぬかるんだ道や...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...霜枯れしたる草の間に菫らしき草あるを見...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...枯蘆と霜枯れの草は...
永井荷風 「元八まん」
...今まで忘れておりました」真先に開いて一通りながめ渡した初霜は...
中里介山 「大菩薩峠」
...山上の柔(にこ)草はとうに霜枯れて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...其の底面へ暖かい地下の層から昇って来た水蒸気が霜の結晶となって凝縮することを示している...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...繊維の他の部分には霜が附着しないようにする工夫が次に必要となって来た...
中谷宇吉郎 「雪」
...八、一緒に本町まで行つて見るか」「へエ――」平次とガラツ八は、お霜、お春の二人に案内されて、本町の石井平四郎の家まで行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...霜に冴(さ)えかえって黒々と見える時は...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...氷や霜だけから見ても...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...お霜の叫びに納戸からお留が出て来た...
横光利一 「南北」
...岡崎を立ち退(の)かるるお覚悟ですな」「……ぜひもない」霜も交じえた鬢(びん)の毛を燭に見せて...
吉川英治 「新書太閤記」
...また霜の用意がひと苦労でさ」裏の畑で仕事をして汗をかいているので...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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