...◯十二節―二十一節は有名なる幽霊物語(ゆうれいものがたり)にして...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...誰もこの霊物の真価を知るまい...
太宰治 「黄村先生言行録」
...併(しか)し霊物も身をねじ曲げて...
太宰治 「黄村先生言行録」
...サタンに追従(ついしょう)して共に堕落(おち)し霊物(もの)にして...
太宰治 「誰」
...なるほど天地玄黄(てんちげんこう)を三寸裏(り)に収めるほどの霊物だけあって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...狼育人児の一件に基づいて狼を霊物としたのが少なからじ(一八九六年版...
南方熊楠 「十二支考」
...また柳田氏は槌(つち)を霊物とする俗ありとて...
南方熊楠 「十二支考」
...それまた余勢で馬までも霊物と交われば...
南方熊楠 「十二支考」
...ニライの大主という霊物が...
柳田国男 「海上の道」
...言葉の感じは何れも霊物又は魔物というに在るらしいが確かで無い...
柳田國男 「どら猫観察記」
...今でも山中にそうした形をした霊物が住むという話が怪談のようになって各地に保存せられている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...○八日の日の畏(かしこ)さを守護しようとした霊物の名が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...紀州熊野の山中においてカシャンボと称する霊物も...
柳田国男 「山の人生」
...これに基づいて狼を霊物とした信仰はまだ聞かぬに反して...
柳田国男 「山の人生」
...そこで問題は我々の前代の信仰に別に大人と名づけた巨大の霊物があって...
柳田国男 「山の人生」
...霊物を照破する鼻に帰依して財宝身命を捧げました...
夢野久作 「鼻の表現」
...その霊物に服従し依頼することに由って生活の安定を得ようとした...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...最も巨(おお)きな顕現(けんげん)と行動をする――しかも生きたる霊物ではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索