...わがままな幽霊であった...
井上円了 「おばけの正体」
...お金をとられるか、時計でも持っていくのかと思ったのに、黄いろい幽霊は、そんなものはとらないで、二人のポケットから、大型のナイフをぬきだした...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...甲胄姿の幽霊が現はれる処に新味が有るといふ事で...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...哲士の性情を論ずといふかその胸にはすなはち大慈大悲の霊泉を湛へその腔にはすなはち神妙壮美の世界観を包蔵す...
津田左右吉 「史論の流行」
...まさに幽霊が出ねばおさまらぬ場面であった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...あなたの顔は霊性を帯びているよ...
久生十蘭 「雲の小径」
...「親父の幽霊」の眷族(けんぞく)ともいうべきこのおれに...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...霊魂とぼろくそなジュパーン諸共...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...幽霊より静かだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ここでの最後の君は幽霊のようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...第一の精霊 アポロー殿がとび切りの上機嫌の今日でさえ嬉しがりもせず笑いもせなんだものと云う謎はとけたワ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...君たちが君たち自らに満足し・君たち以外より何物をも借りず・君たちの霊魂をそれが安堵しうるような確乎不動な思想の中に入れてそういう道の中で鍛える・ように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「我々は霊魂を鍛練することによってあらゆる苦難に対して備えることができる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...霊魂の特質もまた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あさましくも霊魂の安静をかき乱す暴風のように考えたのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...または眼に見えぬ悪霊の所為(せい)とも想像せられていたことは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...東洋人の霊と肉を搾取しつつ鬱積し...
夢野久作 「近世快人伝」
...むしろ霊肉の調和のうちに...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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