...彼は会社を辞めてから、零落してしまった...
...失敗してからは、そのビジネスは零落してしまった...
...不況のため、その地域の小さな商店は次々と零落している...
...彼女は零落する恐れがあったが、友人の支援で立ち直れた...
...若い頃ダンサーを夢見ていたが、怪我でダンスができなくなり零落した...
...わたしはこんなに零落した姿をあなたに見られるのがつらくって...
有島武郎 「或る女」
...家は年々に零落して...
石川啄木 「雲は天才である」
...まださうまで零落れてしまつたわけではないぞ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...いくらコゲ(零落)たって...
高見順 「いやな感じ」
...零落(おちぶ)れた家の後添えの腹に三男として産れて...
徳田秋声 「黴」
...零落した宿なしで病身の父親イリヤはひどい飲んだくれで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...吉川さんの家は零落していたものだ...
豊島与志雄 「反抗」
...老年になって次第に零落してゆく者の眼で変に黒ずんだ鋭い光りを放つのがある...
豊島与志雄 「微笑」
...注意しなければ物質的の零落は精神の堕落をきたすことを思って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし零落したる者は多く堕落するが常である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...後者は伝説中の人物で零落せる将軍...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...坑夫にまで零落(おちぶ)れないでも分る事だ...
夏目漱石 「坑夫」
...鴉のやうに零落して靴も運命もすり切れちやつた煤煙は空に曇つてけふもまだ職業は見つからない...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...乞食(こじき)の群れも同様に零落(おちぶ)れた俳優(やくしゃ)たち...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...零落した男であらうと...
原民喜 「心願の国」
...今(いま)の零落(れいらく)を高見(たかみ)に見下(みくだ)して全體(ぜんたい)意氣地(いくぢ)が無(な)さすぎると言(い)ひしとか酷(こく)と思(おも)ふは心(こゝろ)がらなり...
樋口一葉 「別れ霜」
...零落して京島原(しまばら)に通う遊客の馬子にまでなったが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...彼女が晩年零落していたころ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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