...彼は会社を辞めてから、零落してしまった...
...失敗してからは、そのビジネスは零落してしまった...
...不況のため、その地域の小さな商店は次々と零落している...
...彼女は零落する恐れがあったが、友人の支援で立ち直れた...
...若い頃ダンサーを夢見ていたが、怪我でダンスができなくなり零落した...
...零落不平素志を達せずして終(つひ)に道徳上世に容(い)れられざる人となることもあるべし...
石橋忍月 「罪過論」
...われは零落の身を恥(はぢ)らひて貧しさを掩(おほ)はむとするなれの果(はて)...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「あはれ今」
...その所有物(もちもの)は地に蔓延(ひろが)らず……邪曲(よこしま)なる者の宗族(やから)は零落(おちぶ)れ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...それはもう全村が零落しきっています...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...併しながら、病を思ふて競争を見放せば、忽ち零落して、路頭に迷ひ餓死せざるを得ぬのであるから、之に比すれば、病は少々重く成つても、競争に勝つた方が、遙に寿命が長く保てる...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...家が零落(れいらく)しましたが...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...稚児(ちご)を背に負った親子三人づれの零落した姿などを見ては涙をこぼした...
田山花袋 「田舎教師」
...まだお神に小遣(こづかい)をせびるほど零落(おちぶ)れはしないよ...
徳田秋声 「縮図」
...いくら零落(おちぶ)れても...
徳田秋声 「爛」
...フランスの旧社会の瓦解(がかい)、彼の一家の零落、一七九三年の悲惨な光景、恐怖の念を深めて遠くからながむる亡命者らにとっては、おそらくいっそう恐ろしかったろうその光景、それらが彼の心のうちに脱俗遁世(とんせい)の考えを起こさしたのであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...或者は歯医者の零落(おちぶれ)の如く...
永井荷風 「妾宅」
...零落した昔しの養い親を引き取って死水(しにみず)を取って遣る事も出来たろう」黙ってこう考えた健三の腹の中は誰も知る者がなかった...
夏目漱石 「道草」
...「私」が零落した叔母の家を訪れてから...
牧野信一 「海浜日誌」
...零落してしまつた藝人の...
三好十郎 「肌の匂い」
...加賀藩の零落(おちぶ)れた士族の多く住んだ町で...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...ことに林相(りんそう)の零落(れいらく)が目に立つようになると...
柳田国男 「海上の道」
...そういう零落している侍たちなので...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...家が零落し初めてからも...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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