...宇宙の雲助ともいうべき空電に禍いされても不思議ではない...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...武家は駅の問屋の手を経て雲助を雇う...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...雲助、馬方、道中師(どうちゅうし)の連中、これらが遠くから見て悪口を言う分には差支えないけれども、もしいささかでも悪意を持って近寄ろうものならば、眠っていたようなムク犬の眼が鏡のように光ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...裸体(はだか)の雲助が岩の上からバタバタと突き落されたところは...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲助風の悪ずれしたのとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひょっこりと現われた一人の雲助が...
中里介山 「大菩薩峠」
...都合四人の雲助が...
中里介山 「大菩薩峠」
...走り行く雲助霞助の中にいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この遥(はる)か隔たった雲助霞助を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...この街道筋の東西の雲助という雲助が...
中里介山 「大菩薩峠」
...無数の雲助は寄りたかって...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵先生の雲助に対する礼讃ぶりは最大級のものに達しているのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな言葉は御維新前(ごいっしんまえ)は折助(おりすけ)と雲助(くもすけ)と三助(さんすけ)の専門的知識に属していたそうだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...婆さんが、立ひざで、「坊さん、わるいところで、目を醒(さま)したね」一九否もうと、叫ぼうと、手とり足とり、木賃宿の奥の一間の暗がりに、美しき浪路をかつぎ入れようと、荒立って、のれん口へかかった、丑、為の雲助、突如として、鼻の先で、野太い声が、そうきめつけたので、少なからずたじろいだが、利かぬ気の丑、「おッ! どいつだ! どいつが、ひとの咎(とが)め立てなんぞしやがるんだ!」「わしじゃ! わしが訊(き)いているのだ」と、ぬッと突き出された、いが栗あたま――眉太く、どんぐり目、口大きく、肩幅は、為、丑二人を合せても敵(かな)うまい――六尺ゆたかの大坊主――素布子(すぬのこ)の、襟のはだかったところから、胸毛がザワザワと伸びたの迄が見える...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「この野郎――」浪路を、為にあずけて、撲(ぶ)ってかかったが、振り上げたこぶしがとどかぬうち、手首を逆につかまれて、「あ、い、て、て、て!」「どうだ――かかるか――こう、雲助、この腕は、こうやりゃあ、おッぺしょれてしまうぞ!」「い、て、て、て!」と、丑はおめいたが、あやまりはせず、「為、助けねえか――この坊主、叩き斬ッてしめえ――」「よし、承知の助だ!」ぐったりと、気を失ってしまっている浪路を、投げ出すように下に置くと、為、きょろきょろ見まわしたが、台所にはしり込んで、何か光るものをつかんで飛んでかえって、「坊主!」と、振りかぶったのが、出刃庖丁(でばぼうちょう)――だが、駄目だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...雲助じゃあねえか? おめえは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...雲助の手から奪い上げて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あんな雲助なんぞに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
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