...雰圍氣を失つた死滅世界にどうして生命の草が生え得よう...
伊良子清白 「孔雀船」
...その反対に教会ではうるおいゆたかな雰囲気に浸ることが出来た...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...すべての記念すべき出来事は朝の時刻にそして朝の雰囲気にあらわれるとわたしはいいたい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...モウソノ緊迫シタ雰囲気ニ包マレルダケデモ死ニハシナイカナ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...皎々(こうこう)たる陰気さとでもいうような雰囲気がみなぎっていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...それを詩と美との雰囲気に包む...
津田左右吉 「日本精神について」
...しかしそこには確かに楽の中から流れ出て地と空と人の胸とに滲透するある雰囲気のようなものがある...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...どこか此処の雰囲気(ふんゐき)に折り合ひかねるところもあつた...
徳田秋声 「のらもの」
...その濃霧と灯火とのかもし出す幽暗な雰囲気に誘われて...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...雰囲気かも知れません...
豊島与志雄 「波多野邸」
...世界の音楽家が集まって創造した一つの雰囲気は...
中井正一 「美学入門」
...見るものをしておのづからその時代の雰囲気中(ふんいきちゅう)にあるの思(おもい)をなさしむ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...雰囲気で裏打ちしてある...
久生十蘭 「あなたも私も」
...何もかもが落ち着かないなのにその地の雰囲気だけ妙に静けさをたたえている...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...領主の雰囲気を失ってない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...無味な重たい雰囲気――うたげのいきれと社交の雲煙とが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...コムポジションを一寸工夫するともっと生活の雰囲気とスケールのある絵になると感じられますね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...周囲の生活的雰囲気と自分との関係の客観的なありようというものもわかり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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