...「春になって雪解けになる前に、雪が雪消しになった...
...「不毛な論争は雪消しされた...
...「恐れていたトラブルは出ず、雪消し状態だ...
...「課題をこなし、あの会社からの借金も雪消しにできた...
...「夏風邪が完治したようで、雪消しした...
...雪消(ゆきげ)の路の泥濘(ぬかるみ)の處々乾きかゝつた上を...
石川啄木 「足跡」
...此虫早春の頃より雪中に生(しやう)じ雪消終(きえをはれ)ば虫も消終(きえをは)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...此子(こさけ)雪消(ゆきげ)の水に随(したが)ひて海に入る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...胴縄(どうなは)ばかりの馬(はだかうま)に跨(またが)り雪消の所にはしらす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...紅梅雪消(ゆきげ)の岡のせせらぎや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...雪消えて草木自(おのず)から生長すと...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...雪消の水は、たえずその裾から搾れて滴り、殊に雨がかかると、表面の波紋を乱れ流れて、その美しさはさることながら、かたい晶質の雪も一日のうちに、見ちがえるほど、耐らなく惜しまれるほど、その容積を減ずる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...雪消おそしと、ういういしい嫩(わか)葉もろとも、おのおのしたくしてあった、色鮮かに、意匠もとりどりの、しかし揃って貴(あで)やかな花冠をかざし列ね、お日様をしたって、いじらしくも朝から晩まで……華奢(きゃしゃ)な首筋がどうかなりはせぬかと、よそ目には案じられるほど、あの偉大な火球を追いつづける...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...裾野の雪消に引かえ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...雪消の岩と偃松で黒々と描き出す奔馬の姿は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...三雪消しの研究は...
中谷宇吉郎 「雪を消す話」
...別の新しい雪消し法を考えて...
中谷宇吉郎 「雪を消す話」
...その旅先の苫小牧(とまこまい)でと計畫(けいくわく)してゐた處女作(しよぢよさく)「雪消(ゆきげ)の日まで」は可成(かな)りな苦心努力にも拘らず...
「處女作の思ひ出」
...南庇(みなみびさし)から雪消(ゆきげ)の雫(しづく)がせはしく落ちてゐる風情でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雪消(ゆきげ)の匂いを残しながら...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...また『万葉集』に「君がため山田の沢にゑぐ採むと雪消の水に裳の裾ぬれぬ」という歌がある...
牧野富太郎 「植物記」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...エルベがは上流の雪消(ゆきげ)にはちす葉の如き氷塊...
森鴎外 「文づかひ」
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