...此等のものを難ずることは決して内省そのものを難ずることにはならないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...此種のセンチメンタリズムを難ずることは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...殊に他を難ずるとき余はこれを敢てして恥づるところなき正義の士であると揚言したものが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...君が難ずるのは僕が自己沈潛の經驗を他人に聞かせるやうに語つてゐる點にあるのか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そのベルナルドオを難ずる詞は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そのこれを難ずるゆえんは……曰く……言い難しだから...
泉鏡花 「婦系図」
...政府の怠慢を難ずる火蓋を切った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人は或は文芸の商品化を難ずるかも知れないが...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...皆の共通な態度を難ずることを彼に許さず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...文学的「母線」の欠如を難ずることは...
豊島与志雄 「文学以前」
...内々彼から聞いたことのある彼の遊蕩を難ずるに至つた...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...島村さんは実に事実をもつて難ずる者の蒙を啓いたのである...
水野葉舟 「言文一致」
...後に趙翼(てうよく)の難ずる所となつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人の其卑俚にして學者を侮辱するに似たるを難ずるに逢ひて...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...難ずるものは何爲(なんすれ)ぞ劇藥を投ぜざるといふ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ただ服従の屈辱のみがあると難ずるかもしれぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...香取の美貌と行跡について難ずるものは見あたらなかった...
横光利一 「日輪」
...難ずるには当らない)という明断(めいだん)を下している...
吉川英治 「上杉謙信」
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