...しかし人間の無謀と怠慢とになりし沙漠はこれを恢復するにもっとも難いものであります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...堪(た)え難(がた)き恐(おそろ)しさは電(いなづま)の如(ごと)く心(こころ)の中(うち)に閃(ひらめ)き渡(わた)って...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...それに堪へる健康は有難い...
種田山頭火 「其中日記」
...積極的なプランに到着することは恐らく至難だろう...
戸坂潤 「科学論」
...カドミウムや地球ほど度し難い不道徳な存在はないのだ...
戸坂潤 「社会時評」
...然し私は彼女に非難すべき何物をも未だに知らない...
豊島与志雄 「運命のままに」
...それはあの時非常に困難なことだったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なんとなく稜々たる気骨の犯し難きものを...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを実験室内で作るとなると妙に難しいのが通例である...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...夜にまぎれて此邸までの途中に難をさけ...
一葉 「暗夜」
...あたし本統に有り難いこつたとは思つてますけれど...
平出修 「瘢痕」
...本船の難儀に気づかぬわけはあるまい...
本庄陸男 「石狩川」
...――(これから午迄が難関なのだが...
牧野信一 「眠い一日」
...學術を唱へて迂儒を辨難するが如く公なるものあるが如く...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...メフィストフェレスちっと難症だが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...いかに至難であったかは...
吉川英治 「新書太閤記」
...決して困難とも逆境ともいえないが――この平井山の陣営も彼の立場も...
吉川英治 「新書太閤記」
...文化の飛躍をも示すという――解き難いふしぎを天正の世にも見せているのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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