...個性――それは結局個人概念から離脱することが出来ない――の概念から性格の概念を区別した吾々は...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...もはやそれから離脱することができない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...又は國籍を離脱する自由を侵されない...
日本国 「新憲法の解説」
...又は國籍を離脱する自由を侵されない...
日本国 「日本國憲法」
...むしろかかる聯關を離脱する點にそれの本質は存するのである...
波多野精一 「時と永遠」
...戦争で死にたくないと思ったにしても、自己の安全と安易な生活を、他人の災厄と破滅の中に求めようとまではねがっていなかったが、特殊勤務というものの組織構造のたてまえから、いやになったからといって、離脱することも、やめることもできない...
久生十蘭 「蝶の絵」
...しかしその政治的態度の故にホイグ党から離脱するに当って若干ペインに触れ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...けれども私が時の流を離脱するのは時の經過の考へ盡すことができぬ遙かの後においてではなく...
三木清 「人生論ノート」
...けれども私が時の流を離脱するのは時の経過の考え尽すことができぬ遥(はる)かの後においてではなく...
三木清 「人生論ノート」
...もろもろの慾念から離脱することによつて初めて眞の認識は可能になる...
三木清 「認識論」
...運動から離脱することを要求したばかりでなく...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...これによって仏道へはいれと仏の促(うなが)すのをしいて知らぬふうに世の中から離脱することのできなかったために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...完全に人生を離脱すること難し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...個人的弊害から離脱する道が開けはしまいか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...戦場から離脱するにも...
吉川英治 「新書太閤記」
...推古様式の本質的特徴をなしているところの「抽象的にして鋼鉄のごとく鋭き線」や「抽象的な肉づけ」などを離脱することである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...肉体に起因するあらゆる欲望を離脱することができぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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