...生れ村を離れて北海道あたりまで行つて...
石川啄木 「鳥影」
...更に又この静かな町からも遠く離れて眠って居る...
岩本素白 「六日月」
...鴨川堤を離れて吉田町に曲りかけた時...
高濱虚子 「俳諧師」
...私、文化運動は性に合わず、殊(こと)にもプロレタリヤ小説ほど、おめでたいものはないと思っていましたから、学生とは、離れて、穴蔵の仕事ばかりをしていました...
太宰治 「虚構の春」
...細君からすっかり離れてしまった浅井の心には...
徳田秋声 「爛」
...彼処(あすこ)に斯(こ)う少し湖水に出っぱった所に青黒(あおぐろ)いものが見えましょう――彼が唐崎(からさき)の松です」余は腰(こし)かけを離れて同行の姉妹(しまい)に指(ゆびさ)した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...実践や実験は要するに社会に於ける生産の技術から離れては...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...これは政權が貴族の手を離れてから...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...作家も時代も離れて...
夏目漱石 「創作家の態度」
...後ろから誰か跟(つ)いては来なかったのですか」「女中のお駒さんが少し離れて参りました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...靴は愛一郎の手から離れて...
久生十蘭 「あなたも私も」
...今仮(かり)に西洋の原書を離れて...
福沢諭吉 「日本男子論」
...「体は離れても魂は離れませぬぞ...
牧野信一 「東京駅にて感想」
...坂口は女の傍を離れて...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...おれは少し離れて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...その中(うち)に夜が明け離れて...
夢野久作 「白髪小僧」
...豊川ノ宿(しゅく)を離れて...
吉川英治 「私本太平記」
...妾は愛人の側から離れて...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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