...岸から離れていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...ひらり/\と舞ひ離れて來たものであらう...
石川啄木 「葬列」
...老人はこそこそと遁(に)げるやうに火鉢の傍から離れて...
石川啄木 「道」
...技術の慾を離れて自由に思うままを発揮したから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...すばしこく少年から離れて元の所へ立つてゐた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...その作者の色をつけた描写法からは離れて来てゐた...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...動(と)もすると家を離れていこうとした...
徳田秋声 「あらくれ」
...それから少し離れて居るので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼女の見識は多少粗雑ではあったが、ごくパリー式な婢僕(ひぼく)の軽薄さと、自分にわからないものしか賞賛しないごく田舎(いなか)式な婢僕の深い愚蒙(ぐもう)さとから、離れていたので、その明識でもって彼女は、遊戯的な音楽やつまらぬ饒舌(じょうぜつ)など、この虚偽な生活中に大なる位置を占めている、知的な全然無用なそのうえ退屈なそれらの事柄にたいして、一種敬遠的な蔑視(べっし)をいだいていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...数十里を離れているのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は腰を懸けて居たから月が廂から二尺ばかり離れて居たが娘は立つて居るので月は廂へ隱れて見えなかつたのであらう...
長塚節 「開業醫」
...門を離れて二、三間来ると、三四郎はすぐ話しかけた...
夏目漱石 「三四郎」
...彼女は彼らより離れていた...
夏目漱石 「明暗」
...いつしか私は現実を離れて...
二葉亭四迷 「平凡」
...ミラア先生は自分の仲間を離れて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この界隈から少し離れて...
山之口貘 「池袋の店」
...しかしそういう特別に飛び離れて偉大な人格が今日もなお世界に存在する如くに見え...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...敦賀(つるが)とは離れていても...
吉川英治 「大谷刑部」
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