...二重星の軌道が遊星のそれとは反対に非常に離心的であるという事実は...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その上また住み慣れた故郷に遠く離れて...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...距離にすれば恐らく二十間とは隔(へだ)っていない彼等の悪意なき無関心が...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...なにか奥様に不行跡があっての御離縁ではあるまいかなぞと申しますが...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...勝さび二に天照らす大御神の營田(みつくた)の畔(あ)離ち...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...そもや平安三百年の都を離れて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...盜まうと考へて靜かに雜誌から切り離してゐたら...
太宰治 「思ひ出」
...何事もなかつたやうにすぐ離れて...
太宰治 「火の鳥」
...今は約束した人たちのところへ行くがいい」アリョーシャはこの場を離れるのがつらかったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...単に趣味性のみを抽象的に遊離して享楽する...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...何うぞ御願ひで御座ります離縁の状を取つて下され...
樋口一葉 「十三夜」
...写実を離れてデフォルマシヨンを勉強のことだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...例の執念深い一つの物怪(もののけ)だけはどうしても夫人から離れない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...千垢離たった一軒の家のうれいや悩みでも...
柳田国男 「母の手毬歌」
...獄門橋を離れて行きながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...修養を離れての學問に價値はなく...
吉川英治 「折々の記」
...それを離そうとはせずに...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...曹操を離れて、われに来たのは、けだし、南風が吹けば南岸へ水禽(みずどり)が寄ってくるのと同じ理である...
吉川英治 「三国志」
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