...一切の不安が引き離された時にこそ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...若し直接外來の刺戟から離れるに從つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...親の家を離れて一戸を構へたものが当然しなければならない...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...全く人里離れた場所などもあるので...
岩村透 「大叫喚」
...骨肉といふものは離れてゐるとなつかしく逢へば嫌になる...
種田山頭火 「道中記」
...煙草を手から離さないやうにしてゐるので...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...マルファが彼のためにくぐりをあけながら(グリゴリイは病気をして離れに寝ていた)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...斉彬派の忠臣として、多勢を目掛けて、命を捨てに参ったのは――」それだけいって、二人から、眼を離し、袋持の方へ「仙波八郎太父子」七瀬と、綱手との顔色が、少し変った...
直木三十五 「南国太平記」
...今ここから君に離れられては...
中里介山 「大菩薩峠」
...五六町離れて行ったって匂いでも解りまさア」「いやな野郎だな」「へッ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸を離れたのが悪かったのだ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...ボクさんを離しました...
久生十蘭 「キャラコさん」
...左側の鬢(びん)の毛が顳(こめかみ)から離れて皮膚をつけたまま髷(まげ)もろとも右の横顔へベッタリと蔽いかぶさっている...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...少し離れたベンチに畏まっている秀陳の方を盗み視ながら...
久生十蘭 「魔都」
...その詩はおよそ私の現在の氣持からはあまりに懸け離れてゐさうに思へたので...
堀辰雄 「旅の繪」
...三十呎も離れていない河床の向う側に...
牧逸馬 「土から手が」
...せっかく握っているものを手離すなんてことはばかげている」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...みんな妙に私から遠くに離れて...
夢野久作 「少女地獄」
便利!手書き漢字入力検索