...桃の枝といつしよに持つてきてくれたお雛樣だ...
小穴隆一 「二つの繪」
...雛(ひな)梢々(やゝ)頭(かしら)をいだすころ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そう云えば今年のお節句には雛(ひな)人形を飾ったものかどうであろう...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...すべてのことを雛人形を扱うように扱って...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...やがて汽船の傍に漕ぎ寄せて老僧は雛僧(こぞう)さんに扶けられて船に乘り移り...
近松秋江 「湖光島影」
...まだ嘴(くちばし)の黄色くなりかけている一箇の猛禽雛が...
中里介山 「大菩薩峠」
...雛妓隊が手に手に雪洞(ぼんぼり)の用意をしたのを先頭に立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...すぐ近くでひばりが鳴きはじめる)三男くにちゃんとこでもらった雛(ひな)を持っておいでよ...
新美南吉 「病む子の祭」
...雛(ひな)が一杯蠢(うごめ)いていた...
原民喜 「廃墟から」
...「藪蔭で最初の雛菊を見つけたとき...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...雛壇の上に、ならんで立っている甚七と、清七とが、港内の一点に視線を集めて、低い声で話している...
火野葦平 「花と龍」
...巣のなかでも雛たちが一層ぴよぴよと啼き出したやうだつた...
堀辰雄 「巣立ち」
...十ぐらいになる内裏雛(だいりびな)のような品のいい男の子が藤納戸の紋服に手遊びのような大小を差してお供もなく...
正岡容 「圓太郎馬車」
...雛祭(ひなまつり)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...仏蘭西辺(ふらんすへん)ではこの雛料理を非常に賞美するけれども我邦では雛を得るのが容易でないから滅多に出来ない...
村井弦斎 「食道楽」
...或いは天竜川筋の雛送(ひなおく)りのように...
柳田国男 「こども風土記」
...現在オイリと称して雛(ひな)の節供などに...
柳田国男 「木綿以前の事」
...かの異類なる金糸雀(カナリヤ)の雛(ひな)にまさりて親しけれ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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