...わが知れる雙吟(ヅエツトオ)なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...雙喜はまた言った...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...いらつめたちの雙眼(さうがん)に溢るる涙...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「泣けよ戀人」
...老いたれど、無雙の大力なり...
大町桂月 「國府臺」
...檜葉菩薩ポケツトの中より雙眼鏡を取出して...
大町桂月 「夜の高尾山」
...凄きほど色蒼白(あを)みて濃(こまや)かなる雙の鬢のみぞ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...雙方(さうはう)行違(ゆきちが)ふ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...雙方の記録にみても...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...滑川より雙生(ふたご)丘をのぞむ大船の取の稻田はろ/″\に見放くる丘の雙生しよしも雙生丘にのぼる...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...庭狹きまでに散り亂れさしも竝びし家財等の一つ一つに處えて二度もとの店の中帳場格子の間より手習雙紙見る頃を...
萩原朔太郎 「煤掃」
...王建の詞に盤巾結帶分兩邊と云ひ周復俊の咏に翠帶雙飃翠葉搴と云ひ元の道士馬臻は繍帶斜飛亭際柳と云ひ明の蔡羽は葡萄結束相思帶と云ふのはこれだ...
原勝郎 「鞦韆考」
...其當座(そのたうざ)は極(ごく)仲(なか)もよう御座(ござ)いましたし雙方(さうはう)に苦情(くじやう)は無(な)かつたので御座(ござ)いますけれど...
樋口一葉 「この子」
...雙方の意思が離れ離れになつて居るのを歯痒いとも思ひ合つた...
平出修 「公判」
...雙方讓り合はうとしないものだから...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...雙燕堂村瀬清次郎にならうと...
牧野信一 「思ひ出した事(松竹座)」
...一般に交渉とは人間の存在が世界の存在に對する動的雙關的關係の謂である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...しかし君の雙腕には血に充ちた力瘤の隆起がある...
百田宗治 「地を掘る人達に」
...朝早くから雙眼鏡を取つて岩の頭に立ちながら...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??