...雌雄(めを)は今雙(なら)び飛ぶべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...雙喜は八おじさん(船の持主)の塩と薪を使ったことを心配した...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...君看ずや雙眼の色...
小穴隆一 「二つの繪」
...還り立つて雙方退かないで戰いました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...關八州の山々は、すべて、雙眸に入る...
大町桂月 「房州の一夏」
...3.彼が新聞で見たところでは雙方共大々的妥協の態度を示したらしい3621.あまり妥協的にやると...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...其地如レ敷レ玉、闕台映、楼台玲瓏、目所レ不レ見、耳所レ不レ聞、携レ手徐行、到二一大宅之門一、女娘曰、君且立二此処一開レ門入レ内、即七豎子来相語曰、是亀比売之夫也、亦八豎子来相語曰、是亀比売之夫也、茲知二女娘之名亀比売一、乃女娘出来、嶼子語二豎子等事一女娘曰、其七豎子昂星也、其八豎子者畢星也、君莫レ恠終焉、即立レ前引導、進入二于内一、女娘父母共相迎、揖而定坐、于レ斯称二説人間仙都之別一、二談議人神偶会之喜一、乃薦二百品之芳味一、兄弟姉妹等、挙レ杯献酬、隣里幼女等、紅顔戯接、仙歌寥亮神逶、其為二歓宴一、万二倍人間一、於レ茲不レ知二日暮一、但黄昏之時、群仙侶等漸々退散、即女郎独留、雙眉接レ袖、成二夫婦之理一、万葉詩人は「二人入居て、老もせず死にもせずして、永世に有けんものを」と歌い、『古事記』は海神の宮殿を形容して、「魚鱗の如(ゴト)作れる宮」と云い、二神結婚の条に、美智の皮八重を敷き、其上に畳八重を敷きしを記す...
高木敏雄 「比較神話学」
...宅のお友達で京都からいらつしやつたのよ」と細君は雙方を引合せて急須に湯を入れに立つ...
高濱虚子 「俳諧師」
...雙頬傳うてはふり落つるを拭ひもやらず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...○暗中在明、明中在暗、明暗雙々底...
種田山頭火 「其中日記」
...蜒蜿として湖西の天を蔽ふて聳えてゐる比良岳がその雄大なる山容の全幅を雙眸の中に展開して來た...
近松秋江 「湖光島影」
...「六十斤砲を撫し」てゐるロシヤ人たちが「――あの時雙方の共通の氣持を現はしたこの挨拶を...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...以て伊藤侯が日本ビスマークを自任する意氣と併稱して近代の雙美たるを疑はずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...雙方の間は理窟なしに睦ましいのである...
長塚節 「芋掘り」
...庭狹きまでに散り亂れさしも竝びし家財等の一つ一つに處えて二度もとの店の中帳場格子の間より手習雙紙見る頃を...
萩原朔太郎 「煤掃」
...雙雙去作雲間戯とあるのでも明かだ...
原勝郎 「鞦韆考」
...しかし君の雙腕には血に充ちた力瘤の隆起がある...
百田宗治 「地を掘る人達に」
...朝早くから雙眼鏡を取つて岩の頭に立ちながら...
若山牧水 「樹木とその葉」
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