...矛盾するものの雙方にそれ/″\に存在の理由を認めて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...雙喜(そうき)という子供は中でも賢い方であったが...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...乃公が保証する」と雙喜は船頭(みよし)に立って叫んだ...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...「雙喜、てめえ達はきのう乃公の豆を偸んだろう...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...天下無雙ぢやから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...または純(じゆん)なる珠玉(しゆぎよく)の如きわが雙(さう)の眼が嚠喨(りうりやう)たるその明光(めいくわう)を假(か)り來る汝(なんぢ)寶石(はうせき)よ...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「エロディヤッド」
...君看ずや雙眼の色...
小穴隆一 「二つの繪」
...3.彼が新聞で見たところでは雙方共大々的妥協の態度を示したらしい3621.あまり妥協的にやると...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...そして雙方禮を交した...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...やがて先生の足の方の簑笠の掛つた柱の右手に文晁の描いた寒山の雙幅をかけて...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...思案に餘つて雙腕(もろうで)を拱(こまぬ)きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...郷里の御當家に歸つて雙生子(ふたご)を御生みになつた」「えツ」平次の言葉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...墓の下で雙手を胸の上に組みあはせて眠る...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...今木の雙墓を見てから...
濱田耕作 「石鏃の思出話」
...御條約面と申は一語たりとも雙方より違變不相成筈のものにて...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...彼等(かれら)は雙方(さうはう)とも默(だま)つた儘(まゝ)坐(すわ)つて憐(あは)れな愛(あい)ちやんを見(み)てゐました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...人間の存在と自然の存在との動的雙關的統一のうちに横はつてゐる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...雙方ともに、その行爲を卑しいものと思つてゐたのだが、自分はその卑しむべき行爲の果實ではあり度くなかつたし、相手は意地惡く、自分をその果實に引下げてしまはうとしたのに違ひない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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