...わが知れる雙吟(ヅエツトオ)なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...俺達はそいつを取ってやろう」真先におかへ上(あが)っていた雙喜は言った...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...それから雙方で押問答をくりかへしてゐるうちに...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...老いたれど、無雙の大力なり...
大町桂月 「國府臺」
...雙方の側において論爭せられ得ない如何なることがらもないと信じられてをります故に...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...光澤なめらの雙脚にいみじき戰鞋(せんあ)穿ちなし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...雙方「人命を重んずる」建前に異議はなかつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...遽かに古今無雙の英雄となりたるものゝ如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...雙方の間は理窟なしに睦ましいのである...
長塚節 「芋掘り」
...雙刄(もろは)の刀――あの宙に投げてお手玉に取つたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...背後から雙刄の刀を飛ばされたのでは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雙刄の刀は、背後ぢやなくて、今度は胸に突つ立つて居たんですか」とせき込む平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其當座(そのたうざ)は極(ごく)仲(なか)もよう御座(ござ)いましたし雙方(さうはう)に苦情(くじやう)は無(な)かつたので御座(ござ)いますけれど...
樋口一葉 「この子」
...雙方結ぼれて解けざる時に...
福沢諭吉 「帝室論」
...雙方の諸士に向て飽くまでも冀望する所なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...古い言葉は雙方共今に存して居るのである...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...雙子のお星さまが何したつての...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...且つそれから直角に渡された雙方の横木がぐつと開いてゐるのに氣がついた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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