...矛盾するものの雙方にそれ/″\に存在の理由を認めて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...油をかけた緑玉の様な雙の翊を無上(むしやう)に振い動かしながら...
有島武郎 「かんかん虫」
...雌雄(めを)は今雙(なら)び飛ぶべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...年の毎(は)に船雙(な)めて船腹乾(ほ)さず...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...雙頬傳うてはふり落つるを拭ひもやらず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...雙方の側において論爭せられ得ない如何なることがらもないと信じられてをります故に...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...260プリアモス王駕に乘りて雙の手綱をかいとれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ハンドへ雙手をかけて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...雙眼に涙をうかべ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ならび居の雙生が丘に...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...雙刄(もろは)の刀――あの宙に投げてお手玉に取つたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「菊治は自分で雙刄(もろは)の刀を胸へ突立てたんでなくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雙方の意思が離れ離れになつて居るのを歯痒いとも思ひ合つた...
平出修 「公判」
...既に雙方の間に釁を開く上は...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...雙方の諸士に向て飽くまでも冀望する所なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...恰ら雙の翼を碎かれた小鳥のやうに空しく...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...吾妹子が額におふる雙六のことひの牛の鞍の上の瘡此歌は理窟の合はぬ無茶苦茶な事をわざと詠めるなり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...他の存在と人間とは動的雙關的にその存在に於て意味を實現する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
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