...雙翼靜に水を蔽ひて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...或は姫に許されて戲場を雙棲のところとなさん日の樂奈何(いか)なるべきと思ひ浮べて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...殿の言添に依て相思の美人と結婚を遂げ一國の羨望を雙身に集めたといふことである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...かれつぶさに教へ覺したまへる如くに、軍(いくさ)を整へ、船雙(な)めて、度りいでます時に、海原の魚ども、大きも小きも、悉に御船を負ひて渡りき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...忽の間に馬より往き雙(なら)びて五...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...其地如レ敷レ玉、闕台映、楼台玲瓏、目所レ不レ見、耳所レ不レ聞、携レ手徐行、到二一大宅之門一、女娘曰、君且立二此処一開レ門入レ内、即七豎子来相語曰、是亀比売之夫也、亦八豎子来相語曰、是亀比売之夫也、茲知二女娘之名亀比売一、乃女娘出来、嶼子語二豎子等事一女娘曰、其七豎子昂星也、其八豎子者畢星也、君莫レ恠終焉、即立レ前引導、進入二于内一、女娘父母共相迎、揖而定坐、于レ斯称二説人間仙都之別一、二談議人神偶会之喜一、乃薦二百品之芳味一、兄弟姉妹等、挙レ杯献酬、隣里幼女等、紅顔戯接、仙歌寥亮神逶、其為二歓宴一、万二倍人間一、於レ茲不レ知二日暮一、但黄昏之時、群仙侶等漸々退散、即女郎独留、雙眉接レ袖、成二夫婦之理一、万葉詩人は「二人入居て、老もせず死にもせずして、永世に有けんものを」と歌い、『古事記』は海神の宮殿を形容して、「魚鱗の如(ゴト)作れる宮」と云い、二神結婚の条に、美智の皮八重を敷き、其上に畳八重を敷きしを記す...
高木敏雄 「比較神話学」
...雙の腕を扼(やく)して法體(ほつたい)の今更變へ難きを恨むのみ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...いはば偏見の重量を雙方ともに同等のものとし...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...以て伊藤侯が日本ビスマークを自任する意氣と併稱して近代の雙美たるを疑はずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...最近では康有爲が更に廣藝舟雙楫を書いて...
内藤湖南 「北派の書論」
...飛び込んでは暫く鍔元の押合をしては離際に酷い力で横なぐりをしたが雙方の丈があまり違つたので僅に頭上を掠めただけであつた...
長塚節 「撃劍興行」
...雙刄(もろは)の刀をわが胸に來つ立てゝ死んだのだらう」「いえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雙肌(もろはだ)脱がせると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...格子に雙手(もろて)を掛けて説き進むのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其當座(そのたうざ)は極(ごく)仲(なか)もよう御座(ござ)いましたし雙方(さうはう)に苦情(くじやう)は無(な)かつたので御座(ござ)いますけれど...
樋口一葉 「この子」
...前の歌の「雙六(すごろく)」此歌の「餓鬼」皆漢語なり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...雙子のお星さまが野原へ遊びにでて...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...我師の教をのみ無雙の靈玉と輕信して...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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