...從つて假令學校を詰らないもの下らないものと見る人々と雖も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...勿論彼の作物と雖(いえど)も何日か弥次馬の玩弄品となる時があるかも知れない...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...之を要するに、言語学的比較神話学説は、その研究の範囲を独り吠神話、或は単に印度日耳曼民族の神話に限りて、所謂言語疾病の根本原理より、立論したるものにして、之を直ちに、全く言語を異にする他の民族の神話に、応用す可からざるは勿論、印度日耳曼神話学界に於ても、既にその根拠を失いたる今日に於ては、最早寸毫の価値なきが、如しと雖も、その所説の個々の部分に於て間々参考に資す可きもの無きに非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...然れども本能以外の事物と雖も...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...之は生理学の真理を認める限り哲学者と雖も想定しなければならぬテーゼである...
戸坂潤 「科学論」
...実は知識と雖も多くの場合...
戸坂潤 「科学論」
...論理学と雖も結局世界観から出発した...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...文化統制と雖も、自然的に最少抵抗線に沿って発動するのだから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...花を愛するものは善人なりとの格言を繰り返へして自ら喜ぶと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...我輩更に後文に於て其事實を擧示す可しと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...以て一種の任侠的援助を侯に与へたりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...韓国問題は政治上に於ては既に解決せられたりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...昔虚無僧は人の門に立ちて銭を乞いしと雖も内より一声御無用と云えば静に去りしという...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...然りと雖も形式は結果にして目的にあらず...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...往古ノ夷狄ト雖ドモ為(なさ)ザル所ニテ...
福沢諭吉訳 「アメリカ独立宣言」
...直接に政事に關せずと雖ども...
福沢諭吉 「帝室論」
...愉快は固より愉快ならんと雖ども...
福沢諭吉 「帝室論」
...法水(ホウスイ)乾クト雖モ...
吉川英治 「親鸞」
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