...自分は大トルストイに對するときと雖も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...金博士と雖も燻製料理には……いや...
海野十三 「共軛回転弾」
...科学の認識という意味に於ける科学的認識でないものと雖も...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...其の愚誠に憐む可しと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...単に民党を苦めたるに似たりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...以て一種の任侠的援助を侯に与へたりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...廃(すた)れたる世なりと雖(いえど)も...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...桝三河ト曰フモノ僉(ミナ)創立ノ旧家ナリト雖亦杳(ハルカ)ニ之ニ劣レリ...
永井荷風 「上野」
...昔虚無僧は人の門に立ちて銭を乞いしと雖も内より一声御無用と云えば静に去りしという...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...洋人は今日(こんにち)と雖その冷却せられたものを飲まない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...遠方より之を皮相する者は外形の美に欺かれて或は意に關せざるもの多しと雖ども...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...酒興中と雖も少し暑さが厳しいと...
牧野信一 「鏡地獄」
...小舌の両方に当て往々始め剛毛を具うと雖(いえど)もこの毛は大抵後に至て落ち去るがゆえに老葉にはこれを見ざるを常とす...
牧野富太郎 「植物記」
...またその形状ならびに厚薄等も相同じからずと雖も大抵洋紙質あるいは膜質をなししかして上端は尖るを常とす...
牧野富太郎 「植物記」
...それを瞬時と雖も離れないと云つてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...伯夷・叔齊は、賢行有りと雖も、孔夫子に稱揚せられて、名益彰明なり...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...心に其不埒(ふらち)を憤(いきど)ると雖も...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...如何なる動物(どうぶつ)と雖も皆遁逃(とんとう)して直(ただ)ちに影(かげ)を失(しつ)し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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