...自分は大トルストイに對するときと雖も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...憐むべし彼等と雖も...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...互に綿々たる深讎(しんしゅう)を含むと雖(いえど)も...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...現内閣とは大に其實質を異にするものなりき現内閣は大隈伯を首相とすと雖も其實質よりいへば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...勿論本黨が天下を取るの時機を待つは愚に近かしと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此の成案は固より閣下を死地に陷ゐるゝものなりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...内閣と議会との関係如何にも要領を得ざるの疑をなす者なきにあらずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此の断定の正当なるや否やは遽に判ず可からずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の主義政見を犠牲にして閣下と提携を約したりと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...國家主義の流行は寧ろ分裂の形勢を催進するが若しと雖も...
内藤湖南 「學變臆説」
...四郎左近太夫大勢(たいぜい)なりと雖も...
中里介山 「大菩薩峠」
...建暦三年四月十六日の條に朝盛出家事郎從等走歸本所、告父祖等、此時乍驚、自閨中述出一通書状、披覽之處、處書載云叛逆之企、於今者定難被默止歟、雖然、順一族、不可奉射主君、又候御方、不可敵于父祖、不如入無爲、免自他苦患云々、義盛聞此事、太忿怒、已雖法體、可追返之由、示付四郎左衞門尉義直、(下略)朝盛の出家に至りては既に公然の事實なれば何人の之を知るとも怪むに足らざれども其遺書の閨中に存せしこと并に其書中記載の事項に至りては遽に和田一門以外の人に洩るべきにはあらず、殊に書載云以下の事項に關しては和田氏未公然擧兵の事あらざる以前にありては、和田氏たる者力を竭して其秘密を保つべきことなるは理の當然なれば、此遺書の發見せられし當日に日記者の耳に達したりとせむ事頗危險なる斷案なり、故に吾妻鏡が此條の記事を以て信憑するに足るものとせば、追記したりとする方安全の推測なるべく、然らざれば、此事項は記者の臆斷にとゞまるに過ぎざるものとなるべし...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...就中雖候于金吾將軍御方...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...雖然魂のある大人(おとな)に向ツては何等の利目(きめ)が無い...
三島霜川 「平民の娘」
...到る處に行はると雖...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...善に善報無しと雖も...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...雖レ賢得二夫子一而名益彰...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...如何なる無法者と雖(いえど)も...
夢野久作 「近世快人伝」
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