...内側に雕(ほ)ってある「桃子(ももこ)へ」と云う字に頬笑(ほほえ)まない訣(わけ)には行(ゆ)かなかった...
芥川龍之介 「彼 第二」
...作品の雕琢(ちょうたく)に熱心なる事...
芥川龍之介 「彼の長所十八」
...端なくもわが心の裡に雕(ゑ)られたる圖を繰りひろげつゝ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...僅(わず)か二十分ほど話して美術学校の一年生ぐらいが作ったらしい木雕(もくちょう)の牛を見せられたが...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...即ち子張之儒・子思之儒・顏氏之儒・孟氏之儒・漆雕氏之儒・仲良氏之儒・孫氏(荀子)之儒・樂正氏之儒のあることを記してゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...史論としては劉の文心雕龍から歴史に關する議論を引いてゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...一は雕虫(ちょうちゅう)の苦...
永井荷風 「十日の菊」
...徒ニ雕蟲技ヲ甘ンゼザル人モアリ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...にがにがしげな表情を雕(ほ)りつけていた...
堀辰雄 「聖家族」
...にがにがしげな表情を雕りつけてゐた...
堀辰雄 「聖家族」
...この時も品地別命が肥長比売の膚に雕(え)り付けた蛇の族霊の標(しるし)か何かを見て...
南方熊楠 「十二支考」
...林道春(はやしどうしゅん)の文を雕(ほ)りたる石碑立てりとある...
南方熊楠 「十二支考」
...一様影摸紹興雕...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...盛事新雕旧聖経...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...明堂鍼灸宋雕経...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...錦橋の墓はこれに雕(ゑ)つてあつた杉本仲温撰の墓表と共に湮滅(いんめつ)し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...魏の常雕(じょうちょう)は...
吉川英治 「三国志」
...常雕(じょうちょう)も壕(ごう)のきわまで馬を出して下知していた...
吉川英治 「三国志」
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