...倶に奇事異聞を記述せるものにて文章の巧妙なる雕虫吐鳳(ちょうちゅうとほう)為に洛陽(らくよう)の紙価を貴からしめしも...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...極めて緻密なる細部の雕刻までを鮮明に現わして殆んど実物を髣髴せしめた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...僅(わず)か二十分ほど話して美術学校の一年生ぐらいが作ったらしい木雕(もくちょう)の牛を見せられたが...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...余りに細部の雕琢(ちょうたく)にコセコセしたのが意外の累(わずら)いをした...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...儒教や武家の教養から文芸を雕虫(ちょうちゅう)末技視して軽侮する思想が頭の隅のドコかに粘(へば)り着いていて一生文人として終るを何となく物足らなく思わした...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...同時に一面においてはまた極めて神経的な新らしい雕虫(ちょうちゅう)の技術家であった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...文心雕龍...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...一は雕虫(ちょうちゅう)の苦...
永井荷風 「十日の菊」
...居室にも竜を雕(ほ)り繍帳(しゅうちょう)にも竜を画き...
中島敦 「弟子」
...徒ニ雕蟲技ヲ甘ンゼザル人モアリ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...この時も品地別命が肥長比売の膚に雕(え)り付けた蛇の族霊の標(しるし)か何かを見て...
南方熊楠 「十二支考」
...雕物(ほりもの)した盆に蜜と粳米(うるしね)を和(ま)ぜて入れたのを食うべきだ...
南方熊楠 「十二支考」
...一様影摸紹興雕...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「この北条小学纂註を蔵板に新雕(しんてう)いたし候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...明堂鍼灸宋雕経...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其手前雕塑家(てうそか)菊池氏の家の辺より南に入る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「※※雕朽木(えんあきゅうぼくをえり)...
森鴎外 「なかじきり」
...城門は八文字にひらかれ、朱桓は単騎乱れる敵の中へ入って、魏将の常雕を、ただ一太刀に斬って落とした...
吉川英治 「三国志」
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