...作品の雕琢(ちょうたく)に熱心なる事...
芥川龍之介 「彼の長所十八」
...倶に奇事異聞を記述せるものにて文章の巧妙なる雕虫吐鳳(ちょうちゅうとほう)為に洛陽(らくよう)の紙価を貴からしめしも...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...服部長八の漆喰細工(しっくいざいく)の肖像館という見世物に陳列された椿岳の浮雕(レリーフ)塑像はこの写真から取ったのであった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...袋の文字は大河内侯の揮毫を当時の浅草区長の町田今輔が雕板(ちょうばん)したものだそうだ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...儒教や武家の教養から文芸を雕虫(ちょうちゅう)末技視して軽侮する思想が頭の隅のドコかに粘(へば)り着いていて一生文人として終るを何となく物足らなく思わした...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...同時に一面においてはまた極めて神経的な新らしい雕虫(ちょうちゅう)の技術家であった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...文心雕龍...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...一は雕虫(ちょうちゅう)の苦...
永井荷風 「十日の菊」
...居室にも竜を雕(ほ)り繍帳(しゅうちょう)にも竜を画き...
中島敦 「弟子」
...にがにがしげな表情を雕りつけてゐた...
堀辰雄 「聖家族」
...父に倣(なろ)うてか毎(つね)に竜を雕(ほ)った金の兜を着けたとあれば...
南方熊楠 「十二支考」
...この時も品地別命が肥長比売の膚に雕(え)り付けた蛇の族霊の標(しるし)か何かを見て...
南方熊楠 「十二支考」
...雕工(ちょうこう)に聞くに山茶と枇杷(びわ)の木の槌で身を打てば...
南方熊楠 「十二支考」
...林道春(はやしどうしゅん)の文を雕(ほ)りたる石碑立てりとある...
南方熊楠 「十二支考」
...霊台院石槨蓋裏雕文作字...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「※※雕朽木(えんあきゅうぼくをえり)...
森鴎外 「なかじきり」
...魏の常雕(じょうちょう)は...
吉川英治 「三国志」
...城門は八文字にひらかれ、朱桓は単騎乱れる敵の中へ入って、魏将の常雕を、ただ一太刀に斬って落とした...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??