...雌の河童は例の通り...
芥川龍之介 「河童」
...僕の知っていた雄(おす)の河童(かっぱ)はだれも皆言い合わせたように雌(めす)の河童に追いかけられました...
芥川龍之介 「河童」
...殊に雛を持つ雌鶏のこうした事に敏感なことは神秘なものである...
石川三四郎 「百姓日記」
...蝦夷松(えぞまつ)の枝からふり落ちるどす黒い――雌は赤黒い――ダニが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...平和に草を食んでいる象は雌牛ほどにも危険そうには見えなかった...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...一羽の雉の雌をつかまえて...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...かまきりの雄は雌に食われてその栄養になる...
寺田寅彦 「沓掛より」
...雌雄(しゆう)の性もなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一匹の雌犬を争う雄犬と雄犬でした...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...暴れまわる雌の脚を叱るようにつつくのであった...
林芙美子 「泣虫小僧」
...雌雄蕊(しゆうずい)の機能は種子を作る花の構(かま)えであり...
牧野富太郎 「植物知識」
...一日の間に百遍(ぺん)も雌雄(しゆう)相通(あいつう)ずることができる効力を持っていると信ぜられている...
牧野富太郎 「植物知識」
...雌雄の区別さえつかない人が少なくない...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...雌牛(めうし)はうなるし...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...雌鷄が一寸逃げるやうにするので...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...『野語』の文は〈野婆は南丹州に出(い)づ、黄髪椎髻(ついけい)、裸形跣足(せんそく)、儼然として一媼のごときなり、群雌牡なく、山谷を上下すること飛(ひどう)(猴の一種)のごとし、腰より已下皮あり膝を蓋(おお)う、男子に遇うごとに、必ず負い去りて合を求む、かつて健夫のために殺さる、死するに腰間を手をもって護る、これを剖きて印方寸なるを得、瑩として蒼玉のごとし、文あり符篆に類するなり〉、これは腰下を皮で蓋い玉を護符または装飾として腰間に佩(お)びた無下(むげ)の蛮民を、猴様の獣と誤ったのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...雌鶏をヘーンといったは...
南方熊楠 「十二支考」
...雄鶏は自分の雌鶏をみんな呼び集め...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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