...大きい雌の河童が一匹...
芥川龍之介 「河童」
...もっともまた時には雌の河童を一生懸命(いっしょうけんめい)に追いかける雄(おす)の河童もないではありません...
芥川龍之介 「河童」
...忽(たちま)ち雄は雌の為に刺し殺されてしまうのである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...雌を呼ぶにやとあはれ也...
大町桂月 「常磐の山水」
...バッケには雌雄の別があって...
高村光太郎 「山の春」
...雌雄の数が同一でない場合に配偶者をもとめそこねた落伍者(らくごしゃ)の運命はどうなるか...
寺田寅彦 「柿の種」
...之で烏の雌雄は決りはしない...
戸坂潤 「社会時評」
......
富澤赤黄男 「天の狼」
...その雌(めす)のリリツ...
中島敦 「文字禍」
...『人間の雌』は聽き捨てにならねえ臺詞(せりふ)だ」「全くその通りだから嬉しくなるでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太った雌の胴体に触れると...
林芙美子 「泣虫小僧」
...これも自分の家で成年に達した娘の雌精器に触接し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...次に花の中心に一つの雌蕊があって...
牧野富太郎 「植物記」
...女中にたのんで雌牛(めうし)の乳(ちち)をしぼってもらったので...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...それまで下の方にぴよぴよ言つてゐた白い雌鷄は...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...『松屋筆記』五に浅草観音に鶏を納むるに日を経れば雌鶏必ず雄に変ず...
南方熊楠 「十二支考」
...迸勢争分雌与雄...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...またその次には大きな雄熊(おすぐま)とその連(つれ)の雌熊(めすぐま)とを殺しました...
吉田甲子太郎 「負けない少年」
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