...彼女の雅号は「紫苑」です...
...あの芸術家は「鳳凰」を雅号としている...
...彼の雅号は「夢路」と言います...
...彼女は小説を書く際に、「螢」という雅号を使っている...
...あなたは雅号を持っていますか? ...
...殆(ほとんど)雅号の有無を以てすれば足るが如し...
芥川龍之介 「骨董羹」
...香雪という雅号で...
淡島寒月 「明治十年前後」
...園と沢山に似交(にかよ)った雅号の作家が出るような有様であります...
上村松園 「雷同性に富む現代女流画家」
...天下の最高学府の出身者が春廼舎朧という粋(いき)な雅号で戯作の真似(まね)をするというは弁護士の娘が女優になったり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...クリストフア・ノウスといふ雅号で...
薄田泣菫 「茶話」
...結構な雅号で御座います」御前はフフと苦笑して「イヤそんな事はともかく...
田澤稲舟 「五大堂」
...それは表札が家不相応にしゃれた篆刻(てんこく)で雅号らしい名を彫り付けてあるからである...
寺田寅彦 「柿の種」
...赤い印肉で雅号を捺(お)したM先生の小形の名刺が入れてあった...
徳田秋声 「黴」
...唖々子はその頃頻(しきり)に斎藤緑雨が文をよろこび雅号を破垣花守(やれがきはなもり)と称ししばしば緑雨が『おぼえ帳』に似たるものを作りゐたり...
永井荷風 「書かでもの記」
...そんな事に帰着するなら雅号は廃(よ)せばよかった」「これから君は外交官の雅号を取るんだろう」「ハハハハあの雅号はなかなか取れない...
夏目漱石 「虞美人草」
...「お前も雅号を拵(こしら)えろ」と言うのである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...堅いものを書いた昔の雅号をそのまま...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...中には「朔太郎」といふのが本名か雅号かなどと問ふ人もあるが...
萩原朔太郎 「名前の話」
...その平凡さが厭やだつたので一時雅号をつけようとさへ思つた...
萩原朔太郎 「名前の話」
...雅号は? の問の項に左う答へてあり...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...それは雅号……「何といふ?」と更に私が畳みかけると...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...「それがあの子の雅号だそうですよ」と云って笑った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...本姓や雅号を呼んでくれる者はない...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索