...世界に雄飛している民族は...
石原莞爾 「最終戦争論」
...海外へ雄飛して故国に錦を飾るのを夢みた私だが...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...文藝春秋社が雑誌界にしだいしだいに雄飛するやうになつたのは...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...国力を発展して世界的に雄飛するには...
大隈重信 「選挙人に与う」
...米人の雄飛に対して痛快を感じた次第であります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...人間は自分の最高と信じた路に雄飛しなければ...
太宰治 「花火」
...それゆえ一朝事情が変ずれば勿ち雌伏したものは雄飛し...
辻潤 「錯覚自我説」
...然らずば鎖国の為めに頓挫した日本民族雄飛の夢のはかない名残りのみである...
永井荷風 「海洋の旅」
...三田の中心となりて文壇にそれより御雄飛の御奮発は小生の偏(ひとえ)に懇願する所何卒御快諾の吉報に接したく存をり候もとより御内意を伺ふまでにて事定らば別に正式の交渉はこれあるべく候委細の事は御面唔(ごめんご)の節と存候が小生の聞込みたる処にては...
永井荷風 「書かでもの記」
...当時フランス楽壇に雄飛したグノーはその取巻き一隊と共に来場し...
野村胡堂 「楽聖物語」
...世界の市場に雄飛す...
福田英子 「妾の半生涯」
...大阪に於て多年雄飛して殆んど敵するものなしと言はれし大力士であつたが...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...今や儒官となつて雄飛するに至つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...余はわが身の今の世に雄飛すべき政治家になるにもよろしからず...
森鴎外 「舞姫」
...余は我身の今の世に雄飛すべき政治家になるにも宜しからず...
森鴎外 「舞姫」
...いつもきわめて空高く雄飛してみせたから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いま宇内(うだい)二分して、呉は南に覇をとなえ、魏は北に雄飛し、また君のご威徳によって、西蜀漢中の分野ここに定まるとはいえ、なお前途の大統一を思う同気の輩(ともがら)は、我が君が、あまりに世間の誹(そし)りを気にかけて、いわゆる謙譲の美徳のみを唯一の道としておいでになると、ついには君の大器を疑い、三軍の心、ために変ずるの憂いがないとはいえません...
吉川英治 「三国志」
...将来の海外雄飛にわたる抱負(ほうふ)までを...
吉川英治 「新書太閤記」
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