...当代の人目を聳動(しようどう)したる雄篇鉅作(くさく)は問ふを待たず...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...ダンテが雄篇にも猶我心を充たすに足らざるところあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...希臘詩聖ホメロスの二大雄篇の如き...
高木敏雄 「比較神話学」
...実は来学年の講義を作らなければ大雄篇をかくか大読書をやる積りだが講義という奴は一と苦労です...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...文學上の雄篇大作に對する場合も同樣である...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...文字があつたとしても斯かる雄篇大作を爲すべき程文化が進んで居つたか...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...平素その心を失はずば半生世路(せろ)の辛苦は万巻の書を読破するにもまさりて真に深く人生に触れたる雄篇大作をなす基(もとい)ともなりぬべし...
永井荷風 「小説作法」
...テニソンの『アイジルス』は優麗都雅の点において古今の雄篇たるのみならず性格の描写においても十九世紀の人間を古代の舞台に躍(おど)らせるようなかきぶりであるから...
夏目漱石 「薤露行」
...単に舟火事を写したものとして立派な雄篇である...
夏目漱石 「コンラッドの描きたる自然について」
...山の中の無教育ものが雄篇大作の主人公にならんとは限らぬからである...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...この雄篇(ゆうへん)をヘンデルはわずかに二十四日間で仕上げた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...雄篇河嶽英霊集...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...第十二章 レーモン・スボン弁護この章は『随想録』中最大の雄篇で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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