...雄渾な筆致で、お描きになっていられるところを拝見していると、こちらの手先にまで力がはいるくらいに荒いお仕事ぶりであった...
上村松園 「三人の師」
...五日ほどすると美事な雄渾な絵がそれぞれの構図で完成するという制作の方法であった...
上村松園 「三人の師」
...こんな雄渾な風景の中にこんなつつましい生活があったのか...
外村繁 「澪標」
...雄渾な形態美を創造し得る事を信じて疑はないのであります...
豊田喜一郎 「ボデー意匠審査会 美術の粹を蒐め獨特の形態美へ」
...この卓抜なる思想にふさわしい流麗雄渾なる行文とは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...穴にかゝつた私の草鞋は霜の地面に実にも筆力雄渾な滝の画を描いた...
牧野信一 「剥製」
...勢力の多き者は雄渾なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...皆雄渾ならざるはなし...
正岡子規 「俳諧大要」
...一些事(さじ)一微物(びぶつ)につきてもなほ比較的に壮大雄渾なる者あり...
正岡子規 「俳諧大要」
...壮大雄渾なる句は少きを以て...
正岡子規 「俳諧大要」
...しかれども壮大雄渾なる事物はその種類甚だ少く目撃する事も稀(まれ)なるが故にとかく陳腐に陥りやすし...
正岡子規 「俳諧大要」
...(芭蕉の句にはなほ数首の壮大雄渾なる者あれども...
正岡子規 「俳諧大要」
...この外にも比較的に壮大雄渾なるものは枚挙に暇(いとま)あらず)一...
正岡子規 「俳諧大要」
...(ただし壮大雄渾なるものに至りてはかえって上世に多きを見る)されば唐時代の文学より悟入したる芭蕉は俳句の上に消極の意匠を用うること多く...
正岡子規 「俳人蕪村」
...(但(ただ)し壮大雄渾なる者に至りてはかへつて上世に多きを見る)されば唐時代の文学より悟入したる芭蕉は俳句の上に消極の意匠を用うること多く...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この美しくも雄渾な群像を眺めつくしていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...このケプラーの時代は雄渾な才能の時代でガリレオ・ガリレイはケプラーの地動説が本になったとき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...松の大木を雄渾な筆致で描いたのがある...
柳宗悦 「京都の朝市」
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