...やはり馭者の雄弁なぞは...
芥川龍之介 「上海游記」
...中でも一番雄弁な話手だった...
江戸川乱歩 「心理試験」
...どんな理由(わけ)で?」雄弁な牧師は覗き込むやうにして訊いた...
薄田泣菫 「茶話」
...滑稽作家と雄弁な政治家とは主賓として招かれた...
薄田泣菫 「茶話」
...その頃雄弁な法律家として評判の高かつた Chauncey M. Depew と一緒になつたことがあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...………お姉さんの井谷さんも中々男勝りの雄弁なお方でいらっしゃるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...とにかく口の先で流麗に雄弁なわび言を言って...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...アーリヤ的批評の創始者であるこの雄弁な哲学者大臣はいっているそうだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...雄弁なるまでに饒舌(じょうぜつ)で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...則ち雄弁なものではないからだ...
中原中也 「心理的と個性的」
...この雄弁なる国会議員こそ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...『ドン・カルロス』なんぞに対しては決して感じさせることができそうもない雄弁な興味をもって語っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...それはつまり彼のもっている女性観の雄弁な実践と云える...
宮本百合子 「「インガ」」
...そのような調子(これは会話で或場合言葉の表面と逆の内容を語るほど雄弁なものである...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...たとえば「日々の映り」の主観性もより雄弁なものにふくらまそうというわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なんと言ったらええだが……(この或る意味では雄弁な男が...
三好十郎 「おりき」
...そのままユックリユックリ出てお出でになったんですが……」と云う雄弁な中小僧の言葉を片耳に残しながら……...
夢野久作 「殺人迷路」
...雄弁なロレンソは口を緘して何事も喋舌らなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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