...その頃にフランシス――この間まで第一の生活の先頭に立って雄々しくも第二の世界に盾(たて)をついたフランシス――が百姓の服を着て...
有島武郎 「クララの出家」
...雄々しくもむき出しに見せつけている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...5.多くの婦人が男裝して十九世紀初頭の自由戰爭に雄々しく參加した...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...雄々しく闘って行く姿! もう胸が一ぱいになってしまう...
太宰治 「正義と微笑」
...とにかく日本KABUKIの「たちばなや」が印度大名(マハラジャ)のごとき国際的意気をもって雄々しくも――フジヤマとサムライとゲイシャの芸術国から――乗り込んで来ているのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...日々に雄々しく雨風を凌ぐ大見る如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...雄々しくトロイアの男女の爲に戰へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...平素は繊細であるが突如として雄々しくなる声を持っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...雄々しくも心を決めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...雄々しくもその時に思いあきらめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...雄々しくもプロレタリア革命(××)の序曲...
野呂栄太郎 「十月革命と婦人の解放」
...あなたは實に雄々しく...
水野仙子 「響」
...ウクライナの農民が善戦したとおりに雄々しくたたかって...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...雄々しく辛苦を凌ぐ粘りと勇気がもてたのでした...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...自身いかに雄々しく幾山河をばっ渉しながらも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すべての声が消えて)(再び「寮歌」)歌(第二番の歌詞)豊かにみのれる石狩の野に雁の音はるばる沈みて行けば羊群声なく牧舎にかえり手箱のいただきたそがれこめぬ雄々しくそびゆるエルムの梢打振る野分に破壊の葉音のさやめく甍に久遠の光おごそかに...
三好十郎 「樹氷」
...君子は雄々しくも決心したのであった...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...お心だけは雄々しくても...
吉川英治 「源頼朝」
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