...一時に光焔を放たしめるだけの大風のやうな雄々しい力が潜んでゐる事も事実だつた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...小鳥さへかくは雄々しいに...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...君の雄々しい胸の中にわき上がって来た...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...渇きを覚えてゐる強い力――殊に異性の雄々しい圧力――これを提(さ)げてあなたに迫るものがあつたとしたら...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...村の学校で雄々しい演説をした...
田山花袋 「一兵卒」
...明晰(めいせき)冷静な雄々しい意力を感じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...屈従と決意と一種の雄々しい銷沈(しょうちん)とを示していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...雄々しい力は身にあふれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...雄々しい力強い第一弾...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...シャロットの姫がはっとしてその雄々しい騎士の影に眼を見張った途端に鏡はこなごなにくだけ...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...雄々しい生きてとして若い時代が成長して行かなければならないということは...
宮本百合子 「女の行進」
...冬見た私を、今日同じ私だと思うだろうか?又、雄々しい活力が、今私の心を揺る、サムソンのように、殿堂の柱に、今手をかけたサムソンのように神の命あれば山をも移す 信仰が野に来、自然に戻った私の胸に満つるのだ...
宮本百合子 「五月の空」
...そういう雄々しいやさしさというものは実に不撓(ふとう)の意志とむすびついて居り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...雄々しい狼のように一つの足にはワナを引きずっても行こうとした地点へ行ったということなのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その最期はいかにもこの雄々しい帝王にふさわしいものであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...十分に力強く雄々しいものとはいい難い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その名前の美しく雄々しいように...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「雄々しい、御決心もさることながら、玉砕をとるのみが、武門とも思われませぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
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