...一時に光焔を放たしめるだけの大風のやうな雄々しい力が潜んでゐる事も事実だつた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...雄々しい、そしてメランコリツクなその角笛の亂吹が、黄昏どきの深い沈默のなかに鳴りひびいてゐる間中、どの少女の心臟も、これまでになかつたくらゐ激しく打ちました...
アポリネエル Guillaume Apollinaire 堀辰雄訳 「青い眼」
...生きては人の冒険心をそそっていかにも雄々しい頼みがいある男と見え...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...兎に角みんなが法師丸の雄々しい姿を褒(ほ)めそやして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...むしろ十七世紀の雄々しい清教徒でさえあつたかもしれない...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...十分自分の健康を滿足せしむるやうな雄々しい運動をしてゐた...
近松秋江 「箱根の山々」
...あらゆる艱難(かんなん)に黙って堪えてゆく雄々しい忍従的な彼女の姿を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世間的活動の雄々しい習慣をもっていない人々は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...吾等はいま北極を目ざして雄々しい旅にのぼるのだ……...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
......
野口雨情 「極楽とんぼ」
...その手は雄々しい口髭を撫でてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...雄々しい口髭を捻つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...真情に富んだ雄々しい明日の船出を準備しなければならないのだと思う...
宮本百合子 「新しい船出」
...その間に生れた雄々しい若者...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...そういう雄々しいやさしさというものは実に不撓(ふとう)の意志とむすびついて居り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この雄々しい国においてもこれに類する他の諸国においても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしのきいたどこの方言よりも雄々しい・武張った・言葉である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雄々しい武者物語りも...
和田萬吉 「父兄の方々に」
便利!手書き漢字入力検索