...雄々しい、そしてメランコリツクなその角笛の亂吹が、黄昏どきの深い沈默のなかに鳴りひびいてゐる間中、どの少女の心臟も、これまでになかつたくらゐ激しく打ちました...
アポリネエル Guillaume Apollinaire 堀辰雄訳 「青い眼」
...生きては人の冒険心をそそっていかにも雄々しい頼みがいある男と見え...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...それをきいて莞爾とうなずいた内蔵助の雄々しい態度...
上村松園 「軽女」
...アポロのように逞(たくま)しい肉体を持って雄々しい容貌であってくれるように...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...兎に角みんなが法師丸の雄々しい姿を褒(ほ)めそやして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...雄々しい家の殿の心もともすれば涙に浸されずにはゐられないのであつた...
田山花袋 「道綱の母」
...むしろ十七世紀の雄々しい清教徒でさえあつたかもしれない...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...清浄によって娼婦(しょうふ)たる貴婦人――忠実なるあまり友人を欺いてる男――貞節なる三角関係――妻に裏切られてる雄々しい夫(この類型は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかにも雄々しいとともに女々(めめ)しかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世間的活動の雄々しい習慣をもっていない人々は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...力と健康と雄々しい活動との時代であり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
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野口雨情 「極楽とんぼ」
...雄々しい口髭を捻つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...雄々しいフランスの婦人たちは...
宮本百合子 「合図の旗」
...真情に富んだ雄々しい明日の船出を準備しなければならないのだと思う...
宮本百合子 「新しい船出」
...雄々しい良人をそんなにもおどかしたラインがあるとは! 世の中のことは分らないもの也! 性根を据えてよくよく体得のこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...息子が無抵抗な百姓や下僕を虐(しいた)げるのを見るとそれを雄々しい心の前兆だと考え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その名前の美しく雄々しいように...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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