...秋野は煙管の雁首(がんくび)を見ながら煙草を喫(の)んでゐる...
石川啄木 「足跡」
...雁金検事や河口捜査課長の臨席(りんせき)を乞うた上で...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...煙管の雁首がどうしたと……」「しッ」と蜂矢が田山課長に警告をあたえた...
海野十三 「四次元漂流」
...」と孫四郎は又雁首に煙草をつめながら...
長與善郎 「青銅の基督」
...小さい火球(ひだま)が雁首(がんくび)から勢いよく飛び出したと思ったら...
夏目漱石 「坑夫」
...とぼけた落語家の雁首がそのまま白い細ッそりしたあの横顔に...
正岡容 「寄席」
...雁(がん)の方がずっと柄(がら)がいいし...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...別に犢(こうし)の肉を裏漉(うらご)しにして鑵詰(かんづめ)の雁の肝の裏漉しにしたのを交ぜてそれを羊の肉へ蒲鉾形(かまぼこなり)に塗りつけて先ずメリケン粉をつけて玉子の黄身へくるんで...
村井弦斎 「食道楽」
...心から常世(とこよ)を捨てて鳴く雁を雲のよそにも思ひけるかな前右近丞(ぜんうこんのじょう)が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...にわかに雲井の雁を迎えることにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...帰雁(きがん)のように霞(かすみ)の山を捨てて行く先は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...獲ものは思い掛けぬ大さの雁であった...
森鴎外 「雁」
...故人の山本實彦氏が紹介してきた人の孤雁の圖だつた...
吉川英治 「折々の記」
...ほんとの雁にも燕にも行き會つたためしはない...
吉川英治 「折々の記」
...鴻雁(こうがん)西へ行くときには...
吉川英治 「三国志」
...井楼の雁木(がんぎ)に足を懸け始めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...貞盛は、馬をとばして逃げまどい、秀郷勢も、右往左往、荒野の雁の群れ、その物のような影を見せ、四散するのに、逸(はや)かった...
吉川英治 「平の将門」
...この雁首(がんくび)をそろえて行けば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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