...金属の雁首を持つパイプに比べたら...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...毛引(けびき)の雁金(かりがね)を紅で描いたように提灯に映るのが...
泉鏡花 「遺稿」
...雁金(かりがね)検事...
海野十三 「赤外線男」
...未だ雁行だもするを得ぬ状態にいる...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...空飛ぶ雁(かり)...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ことに雁(がん)は夜中物を見る事はなはだ明也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...雁は高くもあがらず苦しそうな羽づかいをして飛んで往った...
田中貢太郎 「雁」
...譬へば空にとびる百千萬の鳥の群、雁、鷺、丹頂、頸長き白鵠ひとしく群れ翔り、 460廣き*アシオス原上に、ケーストロスの沿岸に翼を延(の)して揚々と、あなた、こなたに飛びり、嗷々鳴きており立てば沼澤ために鳴りひびく、樣さながらにアカイアの衆軍陣と水師より、スカマンダロスの岸の上、群がり來れば軍勢と 465軍馬の脚の轟きに大地はげしく鳴りどよむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...雁(かり)は二たび武蔵野の空に来(き)鳴(な)いた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...自分は黙阿弥(もくあみ)翁の書いた『島鵆月白浪(しまちどりつきのしらなみ)』に雁金(かりがね)に結びし蚊帳もきのふけふ――と清元(きよもと)の出語(でがたり)がある妾宅の場を見るような三味線的情調に酔う事がしばしばある...
永井荷風 「夏の町」
...汁粉屋へ入ることを雁江は慣れた...
原民喜 「滑走」
...燃えるような雁来紅(はげいとう)があるので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それでもどの雁も...
宮沢賢治 「雁の童子」
...雲井の雁が父をはばかる気持ちも察して大臣は去ってしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雁屋信助に販売をさせる一方...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いいかげんにしておくんなさい」と小頭(こがしら)の雁六が腹(はら)をたてて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...竿(さお)のような雁の列が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...江戸雁木坂(がんぎざか)にいる戸(と)ヶ崎(さき)夕雲(せきうん)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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