...余程雁首が大きいが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...雁金検事は腕を拱(こまね)いて沈思(ちんし)していたが...
海野十三 「恐怖の口笛」
...俚言(りげん)にこれを雁(がん)の代見立(しろみたて)といふ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...雁に財布を持って往かれた話をはじめた...
田中貢太郎 「雁」
...ほら、この湖には、白鳥や、雁(がん)や、鴨(かも)が棲んでいましたし、土地の古老の話によると、あらゆる種類の鳥が無慮無数に群棲(ぐんせい)していて、まるで雲のように空を飛んでいたそうです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...どうかすると煙草盆(たばこぼん)の灰吹きを煙管(きせる)の雁首(がんくび)で...
寺田寅彦 「自由画稿」
...とぶ螢雲の上までいぬべくは秋風ふくと雁につげこせくれがたき夏の日くらしながむればその事となくものぞかなしきかういふ一段を讀んでをりますと...
堀辰雄 「伊勢物語など」
...それは有名な「雁鍋(がんなべ)」である...
正岡子規 「病牀六尺」
...飛んでゐる五六羽の鳥は鳶(とび)だか雁(がん)だか彼れの智識では識別(みわ)けられなかつたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...私はその下宿を「雁来紅の家」と自分ひとりで呼んでいた...
三木清 「読書遍歴」
...しかし雁の方が、もっと売れます...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...雲井の雁はちょうど昼寝をしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雲井の雁が父をはばかる気持ちも察して大臣は去ってしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...当時の女房たちは自分をどう思って見たであろうと雲井の雁は恥ずかしく思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...外をながめていた所から立ち上がった時に雁(かり)が啼(な)いて通った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日本橋から雁屋信助が来たとき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...大(おほい)なる雁を...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...雁(かり)の渡るを見ても...
吉川英治 「新・水滸伝」
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