...その後今の向島(むこうじま)の梵雲庵(ぼんうんあん)へ移って「隻手高声」という額を掲げて...
淡島寒月 「我が宗教観」
...隻手(せきしゆ)の聲で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...鯉沼君は隻手(かたて)を失うし...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...傍の巌角(いわかど)にかけた隻手(かたて)がやっと支えていたじゃないか...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...彼は隻手(かたて)を外へ出してみた...
田中貢太郎 「馬の顔」
...ベルセネフは叫ばすまいとして隻手(かたて)を口にやろうとした...
田中貢太郎 「警察署長」
...隻手でまた手招きした...
田中貢太郎 「黄燈」
...算えながら垂(たれ)さがって来る頭髪(かみ)を隻手(かたて)で煩(うるさ)そうに掻(か)きあげていた...
田中貢太郎 「女賊記」
...女は金を包んだ風呂敷を隻手(かたて)にして起(た)ちあがった...
田中貢太郎 「女賊記」
...戸の破れ目から隻手(かたて)を差しだした...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...監物は隻手にその茶碗を執って一口飲んで乾いた咽喉を潤しながら...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...隻手(かたて)を延べて不動の木像の首のあたりを掴んだ...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...監物は刀を隻手に持ち代えてそれで指し示した...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...女は前屈みになって隻手を額にやっていた...
田中貢太郎 「山姑の怪」
...斷頭臺の血を灑ぐ革命の波推しわけて現はれいでしタイタンのまばゆき光照らすとき「民主自由」の聲いづこ渦づく時世の高しほをしばし隻手にとゞめけむ猛きは君の威なるかな...
土井晩翠 「天地有情」
...隻手(せきしゅ)を動かす事をあえてせざるものは...
夏目漱石 「虞美人草」
...隻手の声如何(いかん)などと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...(剣は隻手(せきしゅ)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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