「隻手」の意味
片方の手
「隻手」の例文(場面別)
- 日常会話彼は隻手でその重い荷物を持ち上げた。
- 文学隻手で夜空を掴もうとする彼の姿は、孤独の象徴だった。
- 武道隻手で相手の攻撃を防ぐ技術を習得する。
- ニュース隻手で車を止めた男性が英雄として称賛された。
小説での「隻手」の使い方
...隻手(せきしゆ)を拂(はら)つて火(ひ)の箭(や)を斬(き)れ...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...どんなものがある?隻手(せきしゆ)の聲など云つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...隻手をもって奔流を押えようとするにも等しかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼は隻手(かたて)を外へ出してみた...
田中貢太郎 「馬の顔」
...年増はすぐ寄って来て道夫の隻手(かたて)をやわりと握った...
田中貢太郎 「馬の顔」
...どうぞ」年増の隻手(かたて)は道夫の肩にかかった...
田中貢太郎 「馬の顔」
...私の云うことを聞いてくださいよ」「そいつはどうしてもだめですよ」年増の女の隻手(かたて)は讓の隻手にかかった...
田中貢太郎 「蟇の血」
...隻手で足にからみついている繩を除けて...
田中貢太郎 「雁」
...「やかましい」ベルセネフは隻手でポケットからハンケチを掴(つか)みだした...
田中貢太郎 「警察署長」
...はい」書生は隻手(かたて)を懐(ふところ)に入れて懐の中から何か出した...
田中貢太郎 「黄燈」
...この大胆者が御秘蔵のお皿を破りました」「なにッ」主膳の隻手はもう刀架の刀にかかった...
田中貢太郎 「皿屋敷」
...女は金を包んだ風呂敷を隻手(かたて)にして起(た)ちあがった...
田中貢太郎 「女賊記」
...独(ひと)りで淋しくって淋しくって困ってるところでございますから」女は隻手(かたて)をテーブルにかけて縋(すが)るようにしていた体を起して...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...脚本家として佐藤紅緑氏が大いに成功もし努めもしたけれどもそれとても隻手をもって無限の供給に堪えきれなくなった俳優の人材に不足はないけれども脚本飢饉の為に新派は衰滅の道を取ろうとしていた時であった...
中里介山 「生前身後の事」
...隻手突(かたてづ)きに投げ出して八重に遣う...
中里介山 「大菩薩峠」
...隻手(せきしゅ)を動かす事をあえてせざるものは...
夏目漱石 「虞美人草」
...隻手の無能なるを知るが故(ゆえ)である...
夏目漱石 「虞美人草」
...満腔の精神を隻手(せきしゅ)に集めて...
穂積陳重 「法窓夜話」
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