...遠く隴頭の雲を踏むの類にあらざるかを疑い...
井上円了 「おばけの正体」
...「隴西天水(ろうせいてんすい)の人也」といえば済む...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...隴(ろう)を得て蜀(しょく)を望むということがすべての成業者の成業の道程である...
大隈重信 「現代学生立身方法」
...既に隴を得たるなり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...茫鞋(ぼうあい)踏み遍(あまね)し隴頭(ろうとう)の雲...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「は、私は隴西の者で、辛道度と申します、こうして、遊学しておりますが、路用が乏しいものですから、皆様に御厄介になっております、突然あがりまして恐縮します」道度はまぶしいような顔をして立った...
田中貢太郎 「黄金の枕」
...或は西風寄せ來り勢猛く飄々と無邊の麥隴みだす時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...隴(ろう)西の李徴は博學才穎(さいえい)...
中島敦 「山月記」
...第二囘隴(ろう)を得(え)て蜀(しよく)を望(のぞ)むは夫(そ)れ人情(にんじやう)の常(つね)なるかも...
樋口一葉 「別れ霜」
...千里を翔(か)けても珠(たま)なき樹には棲(す)まずというわれ困(こう)じて一方を守り英主にあらねば依らじとし自ら隴畝(ろうほ)を耕していささか琴書(きんしょ)に心をなぐさめ詩を詠じて鬱(うつ)を放ち以て天の時を待つ一朝明主に逢うあらば何の遅きことやあらん……玄徳はそっと階をのぼって...
吉川英治 「三国志」
...隴西(ろうせい)の州郡は...
吉川英治 「三国志」
...兵糧運送の途(みち)はここに絶えるでな」「隴西(ろうせい)の諸郡も...
吉川英治 「三国志」
...さきに隴西(ろうせい)に派せられ...
吉川英治 「三国志」
...渭水の陣には張と四万騎をのこしたのみで、その余の大軍すべてを動かし、彼自身、これを率いて、隴西へ向った...
吉川英治 「三国志」
...隴西の麦を押える目的で...
吉川英治 「三国志」
...隴上(ろうじょう)へ向って行った...
吉川英治 「三国志」
...北原(ほくげん)を通って隴西(ろうせい)の道すじへ向え...
吉川英治 「三国志」
...隴西の方から谷をめぐり山をかけて...
吉川英治 「三国志」
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