...利害の打算から來ると云ふよりも寧ろ本能的な羞恥と他人に煩はされざる自恣の欲求とから來る自己隱閉のこゝろも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そがなかに隱しぬれども...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...僞善的に隱蔽されてゐる婦人共有制の代りに...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...丁未(ひのとひつじ)の年の四月九日にお隱れになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...壬子(みずのえね)の年の十一月十三日にお隱れなさいました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...樂隱居(らくいんきよ)のやうな眞似(まね)をしてゐる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...伯の退隱に依りて進歩黨の門戸を開放し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...昨日までその鍵を隱して置いた場所を暗示するために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...他へ隱して置く筈はない」そんな噂を聞きながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あわてて姿を隱しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎は煙草入をさらつて姿を隱し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それまで隱して置いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なか/\金のありさうな隱居に見えるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...又逆に主體も客體において表現を遂げることによつて單に隱れたる暗闇の存在にをはるを免れる...
波多野精一 「時と永遠」
...隱(かく)しだてを遊(あそ)ばすといふを楯(たて)に取(と)つて...
樋口一葉 「この子」
...一度だつて彼の口から出るよくない隱喩(いんゆ)や諷刺(ふうし)に吃驚(びつく)りしたりまごついたりしたことはなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
......
横瀬夜雨 「花守」
...それは彼女のなかに隱れてゐる無意識な或るものであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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