例文・使い方一覧でみる「隣り」の意味
スポンサーリンク...ほら彼処で――』私の座つてゐる処から斜めに見える隣りの境目の垣根に近い井戸端に... 
伊藤野枝 「白痴の母」
...隣りの座敷のふすまに手をかけた...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...隣り同士がピタリと身体を寄せ...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...隣りの奴は、またこれを長く延ばして、自分のからだに一とまき巻きつけて、その端をさらに向うの隣りの奴に渡した...
大杉栄 「鎖工場」
...直ぐ隣りに「三太郎ぶし」といった店があった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...お隣りへおねがいして来い...
太宰治 「めくら草紙」
...ＲＵＥドュ・マタンの五一番ブウランジェ裁縫店の隣りである...
谷譲次 「踊る地平線」
...屋根から隣りの家い逃げて物干（ものほ）しの床の下いもぐり込んでた...
谷崎潤一郎 「卍（まんじ）」
...今泉は二軒置いた隣りに住んでゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「やっぱり、お隣りでも、火事のことを考えていると見えますよ...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...彼はクリストフの隣りのテーブルにすわり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...茶店の隣りが荒物屋――その隣りが酒屋だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...八五郎は抱き上げるように隣りの六畳に移しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...差出がましい女とさげずみなさんしたでせうね」死骸は御勝手の隣りの薄暗い部屋に移され...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生田神社の西隣りに...
古川緑波 「神戸」
...私のすぐ隣りにいた私よりか背の高い...
堀辰雄 「幼年時代」
...隣り村の勇作が這入ったのを慥（たし）かに見届けた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...さっきお隣りの部屋で皆さんの仰言っていられた...
横光利一 「旅愁」
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