...心の安らぎを求めて隠棲する...
...年金暮らしのために山中で隠棲生活をする...
...芸術に没頭するために隠棲する...
...薬草を集めるために山奥で隠棲する...
...記者の取材から逃れるために隠棲する...
...椿岳の浅草人形というは向島(むこうじま)に隠棲(いんせい)してから後...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...今では祖先の地である京都の別邸に隠棲(いんせい)して閑日月を送っている...
谷崎潤一郎 「細雪」
...遂(つい)に小石川の本邸を捨てて嵯峨(さが)に隠棲(いんせい)してしまったのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...九隠棲(いんせい)コゼットは修道院でもなお沈黙を守っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...郊外に隠棲している友人が或年の夏小包郵便に托して大きな西瓜を一個(ひとつ)饋(おく)ってくれたことがあった...
永井荷風 「西瓜」
...日本の歴史は少年のころよりわたくしに対しては隠棲といい...
永井荷風 「西瓜」
...隠棲の平和もある...
永井荷風 「日和下駄」
...晩年富士山下に隠棲して...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...わたしは最後の息を引取る隠棲の場所を欠かないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...先代の伊賀守が隠棲(いんせい)するつもりで建てたのを...
山本周五郎 「いさましい話」
...隠棲(いんせい)閑居にはもってこいの場所であった...
山本周五郎 「風流太平記」
...老成ぶったやつではないか」「いまから隠棲(いんせい)生活を気どるなんて」「彼は...
吉川英治 「三国志」
...近ごろは洛外大江山に御隠棲(ごいんせい)のよし書面に見える...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の虫のいい隠棲(いんせい)のねがいなどは...
吉川英治 「私本太平記」
...そこの主(あるじ)にして栗原山に隠棲(いんせい)した若き竹中半兵衛のすがたも彼のまぶたにうかんでくる...
吉川英治 「新書太閤記」
...月輪兼実(かねざね)が隠棲(いんせい)したこの機(しお)に...
吉川英治 「親鸞」
...とにかく一高士の隠棲(いんせい)ともいえる清潔さを保って...
吉川英治 「人間山水図巻」
...まったく世を遠く離れて隠棲しているに違いないが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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