...心の安らぎを求めて隠棲する...
...年金暮らしのために山中で隠棲生活をする...
...芸術に没頭するために隠棲する...
...薬草を集めるために山奥で隠棲する...
...記者の取材から逃れるために隠棲する...
...乱世に出合つた支那の詩人などの隠棲(いんせい)の風流を楽しんだと似たことが起りさうに思ふのである...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...羅の叔父の大業はもう官を辞して隠棲していたが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「翩翩」
...あらゆる不幸の隠棲(かくれが)において...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...われわれの隠棲(いんせい)の目的が達せられるというものです...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...或は客を謝して隠棲し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今のように七十も幾つかこしてはどこに何をしていてもそのままが既に半ば隠棲的である...
中勘助 「独り碁」
...落葉は隠棲閑居の生涯の友である...
永井荷風 「写況雑記」
...偏奇館甚隠棲に適せり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...わたしは最後の息を引取る隠棲の場所を欠かないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...久米仙人が堕落して以後同地に隠棲したという伝説のあるのにちなんだものである...
柳田国男 「故郷七十年」
...多くの田地山林を買って隠棲(いんせい)したが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...家(うち)を建ててもらって隠棲しておりました...
夢野久作 「二重心臓」
...何ものとの妥協も知らぬ隠棲者(いんせいしゃ)独得な孤高のほこりと皮肉にみちた小皺(こじわ)をたたえて...
吉川英治 「私本太平記」
...近ごろは洛外大江山に御隠棲(ごいんせい)のよし書面に見える...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の虫のいい隠棲(いんせい)のねがいなどは...
吉川英治 「私本太平記」
...そこの主(あるじ)にして栗原山に隠棲(いんせい)した若き竹中半兵衛のすがたも彼のまぶたにうかんでくる...
吉川英治 「新書太閤記」
...月輪兼実(かねざね)が隠棲(いんせい)したこの機(しお)に...
吉川英治 「親鸞」
...まったく世を遠く離れて隠棲しているに違いないが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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