...一大障壁を築くというに至っては没人道もまた甚だしきもの...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...障子の方を見ると青葉を越えてみなぎつた黄色い日影は...
鈴木三重吉 「桑の実」
...そんな氣障なものではなかつた...
太宰治 「郷愁」
...誰か障子の外で聞き耳を立てているらしいけはいです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...今迄滋幹と母との仲を隔てゝいた障壁の一つは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...・てふてふひらひらおなかがすいた・けふは水ばかりのむ風のふくわたしの胡瓜の花へもてふてふ花にもあいたかてふてふもつれつつ・障子ひらけば竹に雀の前景がある・むしあつく蟻は獲物をだいてゐる・ひとりでたべるとうがらしがからい・萱の穂も風が畳をふきぬける・どなた元(マヽ)気で夏畑の人や虫や・ひらくより蝶が花のうへ……………(これは酔線なり...
種田山頭火 「行乞記」
...切張(きりば)りをした鼠色(ねずみいろ)の障子にはまだランプの火も見えない...
永井荷風 「監獄署の裏」
...「おお……」その声と共に障子をたてきって...
中里介山 「大菩薩峠」
...浦の坊さんたちから故障が起りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...便所の戸を開けようとした時私はおいよさんの部屋の障子が一杯に明るくなつて居るのに気がついた...
長塚節 「隣室の客」
...何らの支障もなく春一が学校を卒業すると同時に...
浜尾四郎 「死者の権利」
...氣に障(さは)つたらしく...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかし時々この誤解をしられるために甚だ肝癪(かんしゃく)に障(さわ)ることがある...
正岡子規 「病牀苦語」
...ゐるやうに――ほんとに歳の暮になるとボール紙や櫻紙や小包紙や新聞紙やしで紐や障子紙が...
室生犀星 「星より來れる者」
...種々の障礙(しやうがい)のために半途で退学した...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...さて血潮にまみれたる障子と板の間を引き剥がし...
夢野久作 「白くれない」
...一房の障子の蔭で尊氏の声がした...
吉川英治 「私本太平記」
...数右衛門の不作法や笑い方が気に障(さわ)っていた...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??