...が、私は依然(いぜん)警戒を怠らず、書記中に他の問題に自分の考を占領させるべく努め、難解の書物を繙(ひもと)いて、推理を試みつつあったが、それでも通信は、何の障害なしに、規則正しく現れた...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...癪(しゃく)に障るとなりゃ...
泉鏡花 「婦系図」
...早く人工重力装置の故障が直ってくれないことには...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...その後(あと)で右の方の障子(しょうじ)を見た...
田中貢太郎 「黄燈」
...その時表にふと人影を見出したので彼女は立ち上って障子を開けて見た...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...彼は慌てて障子の影に隠れた...
豊島与志雄 「古井戸」
...お雪は障子の戸をあけて外を見ますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...硝子障子の向ふには雨戸があつた...
中原中也 「亡弟」
...清(きよ)」と御米(およね)が障子越(しやうじごし)に話(はな)し掛(か)ける聲(こゑ)が聞(きこ)えた...
夏目漱石 「門」
...思い切って障子を開けると...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...虻(あぶ)が一匹、座敷を横切って庭へ飛去ると、真夏の日はカッと照り出して、青葉の反映が、藤左衛門の帷子(かたびら)や、白い障子を、深海の色に染めるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...番頭さんと、太吉どんと一緒で」「よし/\それ位のことで」平次は幾松を店へ歸して、庭から縁側の方へ行くと、障子の蔭から、此方を覗いて居る白い顏が、ハツとしたやうに引込んでしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼を障(さえ)ぎるものもありません...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...もとの古ぼけた吉野障子より...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...車に故障がおきたと見えて動かなくなりましたので...
平林初之輔 「鉄の規律」
...新しい詩人の用いるような新しい手爾遠波(てにをは)が耳障(みみざわり)になってならない...
森鴎外 「余興」
...番僧も外から障子へ手をかけた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...障子をしめたのであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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