...殆んど際限なく流れ落つるのかと思はれた...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...猶まだ際限なく続いてくる様子だったが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかしながらこの制度をどこまでも際限なく許容したならば...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...つづいて、ちかくの扉が、ばたんばたん、ばたんばたん、十も二十も、際限なく開閉...
太宰治 「音に就いて」
...際限なくいろいろの質問を発した...
太宰治 「花燭」
...いくら捻じっても捻じっても際限なく捻じられるのであった...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...際限なく下へ下へと掘り下げてしまって...
徳田秋声 「仮装人物」
...他の訪問は際限なく延ばしておいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぐるぐる廻って、際限なく歌える...
豊島与志雄 「囚われ人」
...小春の日かげの際限なくきらめき渡つてゐるばかりで人影はなく...
永井荷風 「買出し」
...際限なくつづく瓦屋根の間々(あいだあいだ)に...
永井荷風 「日和下駄」
...さながら晩秋に異らぬ烈しい夕栄(ゆうばえ)の空の下、一望際限なく、唯黄いろく枯れ果てた草と蘆とのひろがりを眺めていると、何か知ら異様なる感覚の刺※を受け、一歩一歩夜の進み来るにもかかわらず、堤の上を歩みつづけた...
永井荷風 「放水路」
...只春の波のちょろちょろと磯を洗う端だけが際限なく長い一条の白布と見える...
夏目漱石 「幻影の盾」
...水の量が泥の量より少いくらい濁ったものが際限なく押し寄せて来る...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...火が移りさえすれば際限なく燃えあがる――と...
本庄陸男 「石狩川」
...東へ西へと際限なく流れ行くであらうが…………しかし今はしばし...
溝口健二 「日本趣味映画」
...わたしに際限なく材料を提供してやみそうもない・この長い退屈な・論を閉じようと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...際限なくこうしてはおられん...
吉川英治 「新書太閤記」
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