...殆んど際限なく流れ落つるのかと思はれた...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...若い文人が好い加減に創作した出鱈目(でたらめ)の造語の詮索(せんさく)から句読(くとう)の末までを一々精究して際限なく気にしていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...つづいて、ちかくの扉が、ばたんばたん、ばたんばたん、十も二十も、際限なく開閉...
太宰治 「音について」
...際限なくいろいろの質問を発した...
太宰治 「花燭」
...いくら捻じっても捻じっても際限なく捻じられるのであった...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...際限なく下へ下へと掘り下げてしまって...
徳田秋声 「仮装人物」
...際限なくつづく瓦屋根の間々(あいだあいだ)に...
永井荷風 「日和下駄」
...てんから無目的で際限なく引張り廻された日にはやりきれない...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして際限なく北へ延びている...
夏目漱石 「坑夫」
...凡て情は愛惡とも際限なくして...
西周 「情智關係論」
...ぞろ/\と釣し柿のやうに連(つな)がつて際限なくめくれて来るから...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...いつまでも際限なくせがんだりすると...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...際限なく嘘(うそ)を言わねばならぬ右近になっているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...場末がどこまでも際限なく延びる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...わたしに際限なく材料を提供してやみそうもない・この長い退屈な・論を閉じようと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...霧は茫々と際限なく続いた雪原と同じだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...際限なくこうしてはおられん...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼女は際限なく子供を生んだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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