...これと際立つところはないが靜子が吉野の事といへば何より大事にしてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...この頃それを際立つてよく利用してゐるのは...
薄田泣菫 「茶話」
...寂しい周囲のため異様に際立つそのなまめかしい風情(ふぜい)からか...
高見順 「如何なる星の下に」
...だのいふ物を何となく鮮明に何となく際立つて見せてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...静夫にはその赤い小さい鳥居が際立つて眼についた...
田山録弥 「赤い鳥居」
...日の当つた処と当らないところが際立つてはつきりしてゐた...
田山録弥 「百日紅」
...その闇の中に際立つて明るい灯が見えた...
田山録弥 「百日紅」
...静かな夕暮の空気の中に二人の溜息が際立つてきかれた...
田山録弥 「浴室」
...空氣の澄渡つて冷(ひやゝか)なことが際立つて感じられて來る...
永井荷風 「十年振」
...稍不透明な空氣は尚針の尖でつゝくやうに其白い一點を際立つて眼に映ぜしめる...
長塚節 「芋掘り」
...背景の樅(タンネ)が緑林に對して一層赤赤と際立つて見えるが...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...水際立つた元祿姿(げんろくすがた)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まことに水際立つた男振りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...超越性の際立つて鮮かなるものと然らざるものとがある...
波多野精一 「時と永遠」
...かれの特に際立つた功績は...
波多野精一 「時と永遠」
...さういふ際立つた特徴に次いで...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...その煙りが夕闇の中で際立つて見えてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...それが正系のものである限り際立つた相違はない...
柳宗悦 「和紙の教へ」
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