...暗い深い際涯(はてし)のない悲哀が...
有島武郎 「或る女」
...まずその地勢を案ずるに、東西数千里にわたる大国にして、大西・太平の両大洋を前後に接し、その内地にはロッキーのごとき世界に一、二を争う高山あり、ミシシッピーのごとき万国に比類なき大川あり、その湖には北部の大湖あり、その原には中央の平原あり、ともに一望千里、際涯を見ず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...地獄の際涯(さいがい)でもどこでも恐れやしません...
海野十三 「流線間諜」
...たちまちにして際涯のない大海原に一変した不可思議に...
江戸川乱歩 「影男」
...」「崇(とうと)き憤り!」「際涯なき自由!」彼は...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...「際涯もなく」という感じがされるではないか...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...天空の蒼々として際涯なきを見て...
高木敏雄 「比較神話学」
...烟波渺茫として際涯を見ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...水面忽ち濶(ひら)け雲煙蒼茫として際涯を知らない...
近松秋江 「湖光島影」
...それは際涯なき悲惨である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...杳(よう)トシテ際涯ヲ見ズ...
永井荷風 「向嶋」
...それから際涯のないイシカリの原野を見わたしていた...
本庄陸男 「石狩川」
...その際涯もない海の上には...
本庄陸男 「石狩川」
...哲理深奥にして際涯(さいがい)なきが如き処大(おおい)に我心を牽(ひ)きたるなり...
正岡子規 「病牀譫語」
...殆んど際涯(はてし)もないと思われる巨大な...
夢野久作 「暗黒公使」
...この際涯(さいがい)のない山中を数日歩き迷っているという事は...
吉川英治 「江戸三国志」
...そういう際涯のない考えなども...
吉川英治 「随筆 新平家」
...野は際涯(さいがい)もなく広いという...
吉川英治 「源頼朝」
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