例文・使い方一覧でみる「際」の意味

...ただし僧侶は、男女の交際、外人の応接に注意し、言語、談話、訪問、待遇の極めて懇切丁寧なるを要す...
井上円了「欧米各国　政教日記」

...實際、今は、穴あらばはひりたい氣持です」と書いて寄こしました...
太宰治「このごろ」

...「勿論もうお分りになつたでせうが……実際我々もさうかと思ひましたよ...
徳田秋聲「フアイヤ・ガン」

...片手で窓際の鉄棒につかまり... 片手で窓際の鉄棒につかまりの読み方
豊島与志雄「電車停留場」

...曾根松太郎氏が「教育界」を金港堂より譲り受けられた際に... 曾根松太郎氏が「教育界」を金港堂より譲り受けられた際にの読み方
内藤鳴雪「鳴雪自叙伝」

...それで私は、大丸と、雑誌屋と、荒木と、丹平と、それだけ以外で決して買物をした事はないが、又実際、心斎橋で白狐の襟巻も、気の利いたウォッチリングも、マイ・ミキスチュアも、無いのだから仕方がない...
直木三十五「大阪を歩く」

...明日からの旅の実際の味を嘗（な）めさせられてみると... 明日からの旅の実際の味を嘗めさせられてみるとの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...交際をせぬ猫の動作は... 交際をせぬ猫の動作はの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...「それはわかつて居るが、あの手際は女、子供ぢやねえ、一ト突きで命を取つて居るが、あれだけの腕の冴えた人間が、刄物を置いて行つたのはどういふわけだ」「あわてたんぢやありませんか」「そんな甘い人間ぢやないよ、兎も角も外へ出て、長屋中の人達に逢つて見よう」其處には全く雜多な人間が平次を待つて居りました... 「それはわかつて居るが、あの手際は女、子供ぢやねえ、一ト突きで命を取つて居るが、あれだけの腕の冴えた人間が、刄物を置いて行つたのはどういふわけだ」「あわてたんぢやありませんか」「そんな甘い人間ぢやないよ、兎も角も外へ出て、長屋中の人達に逢つて見よう」其處には全く雜多な人間が平次を待つて居りましたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...あの際すぐ礼状差出したのですがハガキだつたので届かなかつたのでせう...
原民喜「書簡」

...令夫人は女囚（じょしゅう）に興味があり、実際、気質も知っていた... 令夫人は女囚に興味があり、実際、気質も知っていたの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「真劇シリーズ」

...実際大して重んじてはいないのである... 実際大して重んじてはいないのであるの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「トリスタン」

...そんなのでもこの際一緒にして親戚話を東京に移動させたらいいかもしれませんね...
宮本百合子「獄中への手紙」

...ぶっこわれているようでも此の際三十万ばかりかけて手を入れれば...
三好十郎「冒した者」

...彼が実際に行った軍務というのは... 彼が実際に行った軍務というのはの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...デイヴがホイーラー即ち橇際の犬で... デイヴがホイーラー即ち橇際の犬での読み方
ジャック・ロンドン　Jack London 山本政喜訳「荒野の呼び声」

...ふすま際（ぎわ）に屈んだ... ふすま際に屈んだの読み方
吉川英治「梅※［＃「風にょう＋思」、第4水準2-92-36］の杖」

...叔父の田母沢源助（たもざわげんすけ）からは交際を厳禁されていたのであったけれど... 叔父の田母沢源助からは交際を厳禁されていたのであったけれどの読み方
蘭郁二郎「鱗粉」

「際」の読みかた

「際」の書き方・書き順

いろんなフォントで「際」