...そっと隙見をしていて...
海野十三 「火星兵団」
...隙見といっても、私のは極(ごく)臆病な、間接のやり方なのです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...隙見することが出来ました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...螢光燈に照らされている寝室内の光景を夜な夜な隙見していたに違いないが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...餘所(よそ)ながら此の奇態(きたい)な顔を隙見(すきみ)させて貰(もら)っては快感に浸っていたので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...障子戸の破け穴から隙見していたが...
豊島与志雄 「黒点」
...それを隙見をするのみであったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...隙見だから私の顔は見せないけれども...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...なにぶんよろしく」次の間で隙見(すきみ)をしていたお絹が...
中里介山 「大菩薩峠」
...隙見をしている人のあることは事実です...
中里介山 「大菩薩峠」
...隙見と買喰ひの名人だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから田舎の人達は隙見ばかりしてなかなか入って来ないものだから...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...こんな愚にもつかない男に隙見されたかと思うと...
久生十蘭 「肌色の月」
...私はずっと昔に御所で隙見(すきみ)をしてお知り申し上げているだけですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...風の中でした隙見(すきみ)ではじめて知るを得た継母の女王の面影が忘られないのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あの隙見(すきみ)をした夜明けのことと思い比べられた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かえって私の長い間持ち続けてきた熱情を回顧させる結果しか見せませんよ」薫はそれに続いてあの琵琶(びわ)と琴の合奏されていた夜の有明月(ありあけづき)に隙見(すきみ)をした時のことを言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すでに隙見(すきみ)をしたらしい人に隠すふうを見せるのはよろしくないと思った尼君は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
便利!手書き漢字入力検索