...洋畫に狂奔する青年の間には隔絶した距離が出來て居る...
會津八一 「趣味の修養」
...事実は千里の山河を隔絶したにもひとしい相違である...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...生物が輻射圧の助けを借りて一つの遊星からずっと遠方に隔絶した他の太陽系中の一つの遊星に移るということが可能であるためには...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...あまりにも隔絶した天地の不思議さに...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ここは我々の持っている世界地図には決して載っていないところであって……我々の住んでいる世界からはまったく隔絶したところであり...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...この大陸はまったく我々の住む世界とは隔絶したものとなり...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...あまりにも自分の心胸と隔絶した...
徳田秋声 「蒼白い月」
...つまり科学そのものから孤立隔絶した条件の下に...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...そういう隔絶した地点にある建物のこととて...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...通俗的考えから隔絶した自説を見出すことができる自らの学問の優越性を示すので...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...しかし此人の生涯は余りに隔絶したる前後両半截をなすがために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...けれどもそういう友愛が世間一般の習慣といかに隔絶したものであるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...単に隔絶した二集団に...
柳田國男 「地名の研究」
...眼の迷いかは知らぬがとにかくにこういう隔絶した一致がある...
柳田国男 「年中行事覚書」
...したがって互いに隔絶した多数の一致は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...これだけ隔絶した東国の果(はて)においてさえも...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...遠く隔絶した激情を感じると...
横光利一 「上海」
...岩の間のこの隔絶した岬の傾斜の上でばら/\になつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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