...先づ最初に此の新入者に對する隔意を失つたのは...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...渠等(かれら)に對して義雄が隔意を持つて來たばかりではない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...会って見れば少しも隔意がなく打解けていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...またそんな詳しい話なぞがいくら隔意がないとてこの老人に打ち明けらるべき性質のものでもなかった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...市木さんと隔意なく話をし交際したのは...
豊島与志雄 「絶縁体」
...隔意なしの武道の角技――そうして...
中里介山 「大菩薩峠」
...細君の方ではまた夫が何故(なぜ)自分に何もかも隔意なく話して...
夏目漱石 「道草」
...張りつめた隔意(かくい)の氷を破ることは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ダイアナとメァリーは隔意(かくい)なく私の處置に賛成してくれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...常に隔意を以て彼等を遇する故に...
柳田國男 「どら猫観察記」
...二人は何等隔意のない態度で向い合ったまま...
夢野久作 「暗黒公使」
...此夜はまことに面白く隔意なく語つて眠に就きましたが...
横瀬夜雨 「花守」
...御隔意(かくい)なく...
吉川英治 「大岡越前」
...その隔意のなさに...
吉川英治 「私本太平記」
...新田へ隔意(かくい)をふくむ心は...
吉川英治 「私本太平記」
...隔意(かくい)なく...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...津時成(ときしげ)などで……どれも隔意のない友人ばかり...
吉川英治 「平の将門」
...隔意(かくい)のない容子(ようす)で...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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