...」と隔意なささうな声をかけた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...――そんな場合には葉子はもとよりその瞬間に稲妻のようにすばしこく隔意のない顔を見せたには違いなかろうけれども...
有島武郎 「或る女」
...先づ最初に此の新入者に對する隔意を失つたのは...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...市木さんと隔意なく話をし交際したのは...
豊島与志雄 「絶縁体」
...隔意なしの武道の角技――そうして...
中里介山 「大菩薩峠」
...宿の取持ちはなんらの隔意が無くてよろしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生はそれらの人々と隔意なく...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...自分に対して隔意(かくい)がないからだとも考へ直して見て...
平出修 「瘢痕」
...其醫に萬事隔意なく問合...
福澤諭吉 「養生の心得」
...ダイアナとメァリーは隔意(かくい)なく私の處置に賛成してくれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...老幼賢愚の隔意なく胸襟(きょうきん)を開いて平々凡々に茶を啜(すす)り...
夢野久作 「近世快人伝」
...二人は何等隔意のない態度で向い合ったまま...
夢野久作 「暗黒公使」
...御隔意(かくい)なく...
吉川英治 「大岡越前」
...どうかそんなご隔意はすてて充分おすごし下されたい」杯をすすめ...
吉川英治 「三国志」
...義貞とは隔意なき作戦を打合せ...
吉川英治 「私本太平記」
...御隔意(ごかくい)なく...
吉川英治 「新書太閤記」
...津時成(ときしげ)などで……どれも隔意のない友人ばかり...
吉川英治 「平の将門」
...それからは隔意もなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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