...なんとかして元のようなかけ隔てのない葉子を見いだして...
有島武郎 「或る女」
...今までの無遠慮に隔てのない風はなく...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...男同士もじきに隔てのない仲になった...
徳田秋声 「黴」
...懸隔てのないいつもの調子できいた...
徳田秋聲 「老苦」
...隔てのない話しぶりに接しました」「そうでしたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべて隔てのない混浴でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...隔てのないものの言いぶりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの隔てのない語調で...
中島敦 「山月記」
...初めて隔てのない調子で立政が陵の字(あざな)を呼んだ...
中島敦 「李陵」
...懸隔てのない交際振(つきあいぶり)から...
夏目漱石 「それから」
...こうした懸け隔てのない父の態度は...
夏目漱石 「道草」
...わけ隔てのない心持で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この告白でどれだけあなたに隔てのない心を持っているかを思ってみてください...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...隔てのない会話の進んでいく間に日が暮れていった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右大臣家の息子(むすこ)たちの遊びに来る時はあまり隔てのない取り扱いをこの家ではしているのであって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...隔てのない妻としてはだれよりもお愛しになるため...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...主従とはいえ隔てのない友情を持ち合ったあの右近(うこん)のこともおりおりは思い出される浮舟であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あの二人は隔てのない中に禮儀があつて...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
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