...平穏があるように分け隔てなく――このような者は...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...貴方(あんた)の位(くれえ)隔てなくして呉れる人(しと)ア無えだもの...
石川啄木 「菊池君」
...貴方(あなた)の位(くれゑ)隔てなくして呉れる人ア無(ね)えだもの...
石川啄木 「菊池君」
...私ちゃんと伝授を知っているから、それを知らせて上げたいの、貴女が御病気で来られないんなら、小母さん、」と隔てなく、小芳の膝に手を置いて、「小母さんでも可(よ)うござんす...
泉鏡花 「婦系図」
...これ位隔てなくした間柄だに...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...それから後で彼と和睦して、心から隔てなく、君僕で呼び合いながら乾盃してもいい...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...家の者同様に思って隔てなくして頂きます方が宜しいんでございます...
豊島与志雄 「変な男」
...彼がこんなふうに隔てなくするのは私がはじめに考へたやうな理由や...
中勘助 「銀の匙」
...隔てなく愛するものはこの世にはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえってこちらから隔てなく話しかけるような気分になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...初めて隔てなく笑いを交しました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...不祝儀の隔てなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隔てなく助け合う仲だったのです...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...隔てなく彼の心の奥へ入れば入るほど...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...隔てなく蓮(はちす)の宿をちぎりても君が心やすまじとすらんこうお書きになると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「昔の人も同胞(きょうだい)は隔てなく暮らしたものですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...碁相手の彦兵衛にもよく隔てなく冗談をいう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「部屋一つ隔てなくていいんですか」ってからかったら...
吉田茂 「私は隠居ではない」
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