...私は隔日に里見さんに...
芥川龍之介 「上海游記」
...その手を持っておやり――ただ愛によって神は我々を神と家とに結んで下さる神の平和の届かない荒野の狂わしい自由と目もくるめく光からわれわれを隔てて下さるショオンこの世界がわたしの物であったら...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...実人生と何等の間隔なき心持を以て歌ふ詩といふ事である...
石川啄木 「弓町より」
...延長の第三の規定は長さ(距離又は間隔)である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...家の者同様に思って隔てなくして頂きます方が宜しいんでございます...
豊島与志雄 「変な男」
...一性格の者と他の性格の者とを全然分け隔て...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わが国では学問と調査との隔りが大きい...
中井正一 「調査機関」
...隔ての羽目の隙間(すきま)から...
中里介山 「大菩薩峠」
...永く隔絶されていた土地だけに...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...二里(り)ばかり隔たった市(し)...
夏目漱石 「こころ」
...壁隔て室内に一婢ありて臥す...
南方熊楠 「十二支考」
...しかしながら猴と人の智力に大懸隔あり...
南方熊楠 「十二支考」
...主従とはいえ隔てのない友情を持ち合ったあの右近(うこん)のこともおりおりは思い出される浮舟であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いわゆる御産立の神事が年を隔てて稀に行われていたのを見ても察せられる...
柳田国男 「山の人生」
...前路に数十歩を隔てゝ大木の根元に...
柳田国男 「山の人生」
...其あなたに水を隔てゝ...
柳田国男 「山の人生」
...そこには一介の放浪児と将軍家の隔てもない様子に話し込む...
吉川英治 「江戸三国志」
...(五九)穀価の騰貴と労賃の騰貴との間にはかなりの時の隔りがあり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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