...天地(あめつち)を霧は隔てて...
石川啄木 「詩」
...海を隔てた英国に対しては殲滅戦略の続行が出来なくなり持久戦争になる公算が依然極めて大きい...
石原莞爾 「戦争史大観」
...売る事の理不尽、購(あがな)ひ得るものは所有し得る者、所有は隔離、美の監禁に手渡すもの、我...
高村光太郎 「智恵子抄」
...それから一二里と隔てた町や都會へは...
田山花袋 「歸國」
...然し隔離室は裁判所に勤務して居た兄の夫婦と共に借りて居た家のすぐ近くであつたので彼は僕の家に往復した...
長塚節 「開業醫」
...往来を隔てて向うを見ると...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...先生はそれらの人々と隔意なく...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...卓を隔ててドッカと腰をおろしました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...隔(へだ)てのない笑顔を見せます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主體と對立しそれといくらかの間隔を保ちつつ後者を顯はならぬ自己に留まらしめる...
波多野精一 「時と永遠」
...さては按摩(あんま)の笛(ふえ)犬(いぬ)の聲(こゑ)小路(こうぢ)一(ひと)つ隔(へだ)てゝ遠(とほ)く聞(きこ)ゆるが猶更(なほさら)に淋(さび)し...
樋口一葉 「別れ霜」
...あのときから時はいくばくも隔っていない...
本庄陸男 「石狩川」
...母と襖を隔てゝ彼は...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...規則正しい間隔を置いて植えた...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...どの隔離所をもお見まい下された...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...不良風はその後益(ますます)増加した各種学校の官私立を隔てずに吹きまくった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...私の家には路を隔てゝ向ふかはに前屋敷があり...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...都人が遠隔の野性人を見るときに持つ嘲侮(ちょうぶ)を平家の筆者も持っていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
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