...それは彼等が素朴に眺めてゐる自然とは余り遠くかけ隔つてゐるから...
有島武郎 「描かれた花」
...ほかの子供たちから隔てをおかれていた子に違いない...
有島武郎 「卑怯者」
...二三室隔つた部屋では...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...内にいた人が起って来て扉を隔てていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...だがそのうちに渦巻く火焔が母との間を隔てゝしまい...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...かかる閉合的体系を不成立ならしめるには唯だ一つの事実――例えば遠隔作用が実際近代の物理学によって否定されたというような――を以て足りるであろう...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...そういう隔絶した地点にある建物のこととて...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...自然と地方地方の人の間に隔壁を生じ...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...道一つ隔てた組合礼拝堂(ギルドチャペル)(十三世紀以来の歴史を持つ建物で...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
......
樋口一葉 「闇桜」
...隔席などは置かずに...
久生十蘭 「魔都」
...この町は高知から西へ七里隔ったところにあり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...以前のやうに懷しく隔てない口を利いた...
正宗白鳥 「孫だち」
...世をいとふ心は山に通へども八重立つ雲を君や隔つるという御歌もお託しになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...頗(すこぶ)る長い間隔を以(もつ)て...
森鴎外 「金貨」
...その間七町ばかりを隔て二村のごとしと『伊豆志』巻三に見えている...
柳田國男 「地名の研究」
...通りも隔てた向かいは小売店のこの瓦ぶきで...
柳田国男 「雪国の春」
...そこを隔てた姫の部屋を憚(はばか)るようにして...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??