...台所と居間の隔てを開け...
泉鏡花 「婦系図」
...横隔膜は、心の座である心臓を胃の不純な影響から分離していると彼は信じていた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...従ってそればかしの間隔は...
大阪圭吉 「死の快走船」
...鉱金(めつき)で玉縁にしてある隔壁には...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...九笹村との間隔(へだたり)が...
徳田秋声 「黴」
...今度はハッキリと顫えを帯びた彼の声が布一枚隔てた外から聞えてきた...
中島敦 「虎狩」
...一定の間隔をとつて人形の如き太夫は過ぎて又過ぎる...
長塚節 「菜の花」
...ちょうど木槿垣(むくげがき)を一重隔てて南隣りは沈澱組(ちんでんぐみ)の頭領が下宿しているんだから剣呑(けんのん)だあね」「困るね」と東風君が気の毒そうに調子を合わせる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一方は廊下を隔てて女中部屋に面し...
野村胡堂 「踊る美人像」
...隔(へだ)ては次第(しだい)に重(かさ)なるばかり...
樋口一葉 「この子」
...事物の説明に隔靴の歎あり夫れから又...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...隔てなく蓮(はちす)の宿をちぎりても君が心やすまじとすらんこうお書きになると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小さい時から少しの隔てもなく親しみ合った主従ではないか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「あなたはまだ私に隔て心を持っておいでになるのが恨めしくてなりませんよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...外は小路を隔てて向側は他家(よそ)の塀で...
山下利三郎 「誘拐者」
...私と壁一重(ひとえ)を隔てたまま...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鷺山と稲葉山と、川を隔てて、業(ごう)のふかい宿命の父子は、今や睨みあっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...前方の低地を隔てた真正面の太子(たいし)ヶ嶽(たけ)あたりから...
吉川英治 「新書太閤記」
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