...真に相隔つ事白雲万里だ...
芥川龍之介 「芸術その他」
...此の間隔だけは何うする事も出來ない...
石川啄木 「硝子窓」
...その流れを隔てて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...廊下を隔てて四畳半とがあって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...有効需要と有効供給との間に存する隔りは減少する...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...一種の「遠隔作用」を仮定している表象だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...何の隠し隔てもなく...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...自分が自分より隔てられていること...
中井正一 「絵画の不安」
...この隔ての屏風を取払って...
中里介山 「大菩薩峠」
...扉一つを隔てて、私の思うところ、これから述べようとする意志が、すっかり上人に予知されてしまったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...何千哩(マイル)隔てた海と陸の彼方で...
中島敦 「光と風と夢」
...少し隔つてから振り返つて見ると滴る樣な新緑の間にほつほつと黄色い房のあるのは際立つて鮮かであつた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...彼(かれ)は氷嚢を隔てゝ...
夏目漱石 「それから」
...三尺ほどの間隔を保ち...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...羽目板を隔てた隣りの婦人室から...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...以来隔日当番可相勤旨...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...涼みがてらに路を隔てて向こうの家と話をする...
柳田国男 「雪国の春」
...他(た)の夜毎(よごと)に盛装して散歩に出る三人の女とキキイとの間にどんな身分の懸隔(けんかく)があるのか解(わか)らなかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索