...真に相隔つ事白雲万里だ...
芥川龍之介 「芸術その他」
...戸を隔てて子供の泣く声は憐れにも痛ましいものであつた...
有島武郎 「An Incident」
...』之は文學者となるのを好まぬ父君との間の隔離を仄めかしたものである...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...少し隔つた彼方から...
石川啄木 「鳥影」
...二また道の間隔は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...遠隔地方の反乱は公然のものであった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その偉大なる舞踏から遠く隔たった過去...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...隨意(まゝ)ならぬ世の義理に隔てられ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...』彼は怪我なき程の隔りに(at a safe distance)退(さが)り居らん事を(to stand away)リネツトに乞ひ...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...口を開(あ)けて鰯(いわし)を吸う鯨(くじら)の待ち構えている所まで来るやいなやキーと軋(きし)る音と共に厚樫(あつがし)の扉は彼らと浮世の光りとを長(とこし)えに隔(へだ)てる...
夏目漱石 「倫敦塔」
...四疊半の次の間を隔(へだ)てて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今はこんなにも隔(へだ)たり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...折角の申分ない環境から隔離されるから...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...その結果一般の見解との渡りがたい間隔が一層意識せられた...
柳宗悦 「工藝の道」
...尋(ひろ)ばかり隔たれる後(うしろ)の方に居(ゐ)給ひし安達夫人の何事かと歩み寄り給ひしこそ恥しく候(さふら)ひしか...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...宙(ちゅう)を隔てた向うの崖に...
吉川英治 「江戸三国志」
...隔絶(かくぜつ)しているほどな身分の差はあったが...
吉川英治 「黒田如水」
...暫時これにてお控え下さい」と待たされた所は道場を隔てた控え所...
吉川英治 「剣難女難」
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