...いわば天下を家として随所に青山あるを信ずる北海人の気魄(きはく)を...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...都市の随所に簇立せる銅像の類は悉く低級虚偽の作品のみであつて...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...随所にずるく採用して在る...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...すこし歩いて草臥(くたび)れたところで随所に腰がおろせる...
谷譲次 「踊る地平線」
...その例は随所に転つてゐるのである...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...主役のすみれ娘はオリジナルな愛嬌と頭脳の持主らしく随所に一種の俳諧を発揮しているようである...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...常に彼の言葉の随所に見出せるのではなかろうか...
中島敦 「狼疾記」
...彼女はただ随時随所に精一杯の作用をほしいままにするだけであった...
夏目漱石 「明暗」
......
エドゥアール・エルネ・プリリュー Edouard Ernest Prillieu 竹本周平訳 「Rosellinia necatrix (R. Hart.) Berlese の子嚢殻の裂開性について」
...椿事(ちんじ)は随所に突発する可能性があった...
本庄陸男 「石狩川」
...鳴り物を随所に駆使するのが特色の大阪落語は...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...と随所に説をのべて居たではないか...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...こんな喜劇が随所に見られたのも今は昔のお笑い草...
山本笑月 「明治世相百話」
...やはり舞台面の妖気となって随所に発散している...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...いざ事が起ればこいつを叩き潰せと叫んでいる者が随所にいる...
横光利一 「欧洲紀行」
...我国の現在において随所に発見することが出来ます...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...領外の随所に養っておいた浪人部隊と...
吉川英治 「三国志」
...――脇屋義助を浜手の大将とし、なお随所には、御辺のいういわゆる応変自在の遊軍を、千騎、五百騎ずつ、その間(かん)に置く」と、説明する...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索