...随所に発見される...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...それが行軍路の随所にあった...
梅崎春生 「狂い凧」
...随所に於いてそれを発見した...
太宰治 「津軽」
...公私随所に門を通ずべしは...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...随所に之をドイツ及びアメリカの情勢と対比することを怠っていない...
戸坂潤 「読書法」
...いや、改まってそんな保証をするまでもなく、この男としては今日まで、一定の寝室と、一揃いの寝具によって一夜を御厄介になることよりも、居たところ、立ったところが、随時随所に、坐作(ざさ)寝食の道場なのだから、湯炉炭(かくとうろたん)の上に寝ることも、平常底(へいじょうてい)の修行の一つと見てよろしいかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女はただ随時随所に精一杯の作用をほしいままにするだけであった...
夏目漱石 「明暗」
...笑ひを随所に盛り込みつゝ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...椿事(ちんじ)は随所に突発する可能性があった...
本庄陸男 「石狩川」
...随所にひたひたと迫られる流麗なる情感を見出して...
牧野信一 「月評」
...私たちは随所に新しい茶器をその中から選ぶことができる...
柳宗悦 「工藝の道」
...我国の現在において随所に発見することが出来ます...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...兵庫あたりから花隈城の兵が道路を扼(やく)し、随所に柵を作り、関をむすび、「どこへ行く...
吉川英治 「黒田如水」
...領外の随所に養っておいた浪人部隊と...
吉川英治 「三国志」
...そのどれにも、欄外には、漢文のむずかしい朱(しゅ)の書き入れが、随所にあった...
吉川英治 「私本太平記」
...随所に表面化されてくる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...忠利に宛てた書面の随所に見られるのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...四戦(いくさ)が熄(や)んだといっても、まだ素槍や素刀は、この辺を中心に、附近の山野を残党狩りに駈けまわっているし、死屍(しし)は、随所に、横たわっていて、鬼哭啾々(きこくしゅうしゅう)といってもよい新戦場である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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