...……御随意に、――お引取を...
泉鏡花 「婦系図」
...ゆえに社会的自個の行動は、毫(ごう)も戒飭(かいちょく)するところなく検束する趣(おもむき)なく、極めて随意に、心の動くままに振舞いたり、親鸞のいわゆる自然法爾(じねんほうじ)なるものと、すこぶる相(あい)似たるの跡ありといえども、しかも子規子の態度は、釈迦如来の知らざるところ、親鸞上人の知らざるところなり、嗚呼(ああ)あに偉ならずや、予はなお終(おわり)に臨(のぞん)で一言せん...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...諸君は御随意に出京なさるがよろしい...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかして所有者なる猿はいつでも随意にこれを食うことができるのであるゆえ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...乙彦も、微笑して、「バスは、」「ご随意に...
太宰治 「火の鳥」
...いつそ歩行不随意になればよいと思ひます...
種田山頭火 「其中日記」
...名刺を差し上げるから、もし僕の証言が君の裁判で役に立つなら、ご随意に...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...御随意になすって下さい...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...従ってこの篇の如きも作者の随意に事実を前後したり...
夏目漱石 「薤露行」
...随意に造ることは...
夏目漱石 「三四郎」
...随意に此方面に手を着けしむるの保証と安心とを与へ得たるを慶(けい)するものである...
夏目漱石 「文芸とヒロイツク」
...早晩随意にインスピレーションを起し得る時機の到来するは疑(うたがい)もない事で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...おそらくこれから宣誓の上でわれわれに話していただくこととは違いましょう」「それはご随意に」と...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...二妾三妾随時随意にこれを取替え引替うるもまた可なり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...随意に英学を研究しよう...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ご随意にお会いくださいまし」均は...
吉川英治 「三国志」
...随意になさるがよい...
吉川英治 「三国志」
...お取引はご随意に」「それではこまる」「と申されても」「はて...
吉川英治 「私本太平記」
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