...いつそ歩行不随意になればよいと思ひます...
種田山頭火 「其中日記」
...たとい私によって或る意味で随意に思惟せられるとはいえ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...いわゆるカットバックの技巧で過去のシーンを現在に引きもどすことが随意にできるのもおもしろくないことはないが...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...ハウプトマンをして随意に笑ったり泣いたりせしめ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「御随意に……いったいあなた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女らが自分の仕事と呼び自由と呼んでいる二つの悲しき事をも随意に取り上げてしまうのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あなたを邪魔にしますよ」「それは御随意に任せるよりほかはありません」「わかりましたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...従ってこの篇の如きも作者の随意に事実を前後したり...
夏目漱石 「薤露行」
...之を随意に作る事は出来ない...
夏目漱石 「それから」
...何時でも随意に別れることが出来るのである...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...おそらくこれから宣誓の上でわれわれに話していただくこととは違いましょう」「それはご随意に」と...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...随意に観念を思い出す習慣だけが保持される...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この雪之丞を御随意に――何分...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...御随意に死んだり生きたりなすったらいいでしょう……しかし先生方が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...随時随意に出入りすることができたので...
吉川英治 「大岡越前」
...随意になさるがよい...
吉川英治 「三国志」
...随分、御随意に、おやんなさい』黒い大紋の袖が、さっと、内匠頭の髷先(まげさき)を払った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その紙のそろえ方がそろえるものの随意に行なわれるということはあり勝ちであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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