...如何なることを為すとも自己の一身は自己の随意に任せてよいが...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...ゆえに社会的自個の行動は、毫(ごう)も戒飭(かいちょく)するところなく検束する趣(おもむき)なく、極めて随意に、心の動くままに振舞いたり、親鸞のいわゆる自然法爾(じねんほうじ)なるものと、すこぶる相(あい)似たるの跡ありといえども、しかも子規子の態度は、釈迦如来の知らざるところ、親鸞上人の知らざるところなり、嗚呼(ああ)あに偉ならずや、予はなお終(おわり)に臨(のぞん)で一言せん...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...私はそれではどうぞ御随意にと申して...
海野十三 「地獄の使者」
...それまでは随意にしたらよかろう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかして所有者なる猿はいつでも随意にこれを食うことができるのであるゆえ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...乙彦も、微笑して、「バスは、」「ご随意に...
太宰治 「火の鳥」
...それでどうしても私の力で駄目でしたらその後のことは外務省へ行こうとどこへ行こうと随意にして下さい...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...いわゆるカットバックの技巧で過去のシーンを現在に引きもどすことが随意にできるのもおもしろくないことはないが...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...一路の江山を随意に眺め...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「御随意に……いったいあなた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...随意に変化さしたと書いてあったので...
夏目漱石 「それから」
...随意不随意にかかわらず...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一品一物も随意にす可らずとは...
福沢諭吉 「女大学評論」
...随意に英学を研究しよう...
森鴎外 「渋江抽斎」
...どうなりと御随意に……という風に……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...随分、御随意に、おやんなさい』黒い大紋の袖が、さっと、内匠頭の髷先(まげさき)を払った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ご随意に」「はなしは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...あなたがご随意に警戒をなさればよろしいのです」「あなたはあの家に...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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