...すると、木島君はあのカフェで、用紙と封筒を借りて、これを書いたんだな」如何にも、封筒の隅に、カフェ・アトランチスの名が印刷されていた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...隅田川の中へダイビングをするつもりなのです...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...天平神護二年六月には、大隅国神造新島、弘仁九年七月には、相模、武蔵、下総、常陸、上野、下野の諸国、天長七年一月には、出羽に地震があった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...近代産業革命の余波にあおられて片隅にうかびあがり...
谷譲次 「踊る地平線」
...第二次の実験は隅田川(すみだがわ)の艇庫前へ持って行ってやったのだが...
寺田寅彦 「池」
...眼が一隅(いちぐう)に走る瞬間...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...どういう片隅(かたすみ)にこもったかは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...碑文の撰者浜村蔵六の言う所に従えば幕府が始(はじめ)て隅田堤に桜樹を植えさせたのは享保二年である...
永井荷風 「向嶋」
...眞先に立つた奴が喙へて隅の方へ逃げて行くと忽ち五六羽その跡を追ひ掛ける...
長塚節 「栗毛虫」
...たとえばちょうど今もありがたい訪問客に来てもらっているんですよ」そうして暗い部屋の隅を指さした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...二人の女は無言のまま部屋の隅に立っていた...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...坐舗の一隅(いちぐう)を顧みると古びた机が一脚据(す)え付けてあッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...夢心地で床の間の隅の古びたコートを眺めてゐた...
牧野信一 「スプリングコート」
...隅に立つた阪井がお秋を見詰めてゐる...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...居間の縁側の隅に出して置いた...
森鴎外 「あそび」
...手箱の隅にあって...
柳田国男 「故郷七十年」
...仄かな赤い光りに照らし出された花壇の片隅を...
夢野久作 「白菊」
...小舟の隅に寄って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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