...その時部屋の隅にいる陳彩は...
芥川龍之介 「影」
...紅毛人の女は部屋の隅に飛びのき...
芥川龍之介 「誘惑」
...誰が殺されているのだろう?大隅理学士は...
海野十三 「地球盗難」
...いつも隅々(すみずみ)まで拭(ふ)き掃除(そうじ)が行きとどき...
太宰治 「メリイクリスマス」
...そんなことを頭の片隅で考えていた...
豊島与志雄 「悪夢」
...隅田川なる風景によってその抒情詩的本能を外発さすべき象徴を捜(もと)めた理想的内面の芸術ともいい得よう...
永井荷風 「すみだ川」
...脣(くちびる)の隅(すみ)をゆがめたように思われた...
中島敦 「木乃伊」
...鎭(しづ)まり返つた隅田川の夜氣を亂して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次を片隅に呼んで聲を潜(ひそ)めます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は一隅に座って凝っとそれに聞きいり...
服部之総 「加波山」
...前にいた人が残して行ったらしい大きな古びた財布(さいふ)が片隅(かたすみ)にあった...
原民喜 「秋日記」
...……これが、夫婦になるとかなんとか、うまく千賀春に蕩らしこまれ、粒々辛苦(りゅうりゅうしんく)の虎の子を根こそぎ巻きあげられ、死ぬとか生きるとか大騒ぎをやらかしたというのは、ついこないだのこと……」といって、眼の隅から、ジロリと千太の顔を眺め、「なんのこたアねえ、こいつが、左きき」「おッ、それだ」「そこで、おりゃア、つい先刻(さっき)、顎十郎に手紙を書いて持たせてやった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そしてそこの隅(すみ)っこに...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...暫く部屋の隅々を眺めていた...
横光利一 「日輪」
...黒川大隅(おおすみ)...
吉川英治 「上杉謙信」
...佐和山の一隅へ追いつめ...
吉川英治 「新書太閤記」
...裏川の櫓(ろ)の音ばかりで……』四畳半の片隅に...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...平庭の一隅に燃えている落葉の山を指さした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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