...蚊帳などは秋の初から翌る年の夏が來る迄土藏の隅に押し込められてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...通りの暗い隅を行く時などは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それがうまく効(こう)を奏して隅田(すみだ)氏の妹と間違えられたのです...
海野十三 「赤外線男」
...無心に睡っている大隅学士の身体が横たわっていたのである...
海野十三 「地球盗難」
...大隅学士に少からぬ不安の念を植えつけた...
海野十三 「地球盗難」
...二階の洋服箪笥の隅から階下の台所の流しの下まで...
大阪圭吉 「闖入者」
......
立原道造 「暁と夕の詩」
...娘は室の隅っこにぴたりと坐って...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...応接室の隅(すみ)でしばらくごく低い声で話し合った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...田舎の片隅でこっそりいわゆる唐墨のかけらなどを少しばかり集めているN氏の墨の話などには...
中谷宇吉郎 「墨色」
...室の片隅に急造暗室を作ったような恰好でやらなければならない...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...口の隅をたゞらせてゐるつまみ喰ひの名人だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隅田川も温(ぬる)んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一間たらずの土間の隅につれてゆくと...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...四隅(よすみ)にもやはり青銅の円い座金(ざがね)をつけた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...オリオン座の環状圏の一隅に...
牧野信一 「卓上演説」
...きちんと隅へ下げておく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...頼朝は、武者たちが退(の)き開いた間を通って、堂の階(きざはし)をのぼり、大日堂の一隅で、鎧(よろい)をまとった...
吉川英治 「源頼朝」
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