...湾の西岸にある垂水(たるみ)〔大隅の垂水ならばこの記述は誤である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...佐々は大隅の方に別れを眼でつたえた...
海野十三 「地球盗難」
...今日もその為に態(わざ)と残してあった隅っこの椅子に一人離れて腰かけて...
江戸川乱歩 「悪霊」
...浴槽の片隅の一物を指さしていたが...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...この店の片隅に、古武士といった風貌の、だがうらぶれた身なりの痩せた中年の男がいて、気張っているのか癖なのか、背骨をしゃんとそらせて、酒を水でも飲むような無表情な顔で悠然と飲んでいる...
高見順 「如何なる星の下に」
...ぼく達は隅(すみ)っこでチョコレエトクリイムを貰(もら)い...
田中英光 「オリンポスの果実」
...料理場から引き返して来た芳太郎に隅の方へ押えつけられて...
徳田秋声 「足迹」
...頭の隅で青年の運命が悲しい形を取った...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...そして向うの隅から「肥桶(こえたご)やあーい」と声を合した...
豊島与志雄 「少年の死」
...隅々まで探したが...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...笠島道祖神の一隅に鎮座してましますということです...
中里介山 「大菩薩峠」
...隅田川流域――たつた一筋の東京をつらぬく川...
長谷川時雨 「河風」
...徹男さんも隅に置けないひとねえ‥‥」二人は安樂椅子の話にも飽いて來ると...
林芙美子 「或る女」
...眼の隅からジロジロとキャラコさんの顔を眺め...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そちは大隅をみたことがあるかどうだ...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...いつの間にか不思議にがら空(あ)きになっているカフェーの片隅に...
夢野久作 「暗黒公使」
...定雄は部屋の一隅に二枚に畳んで立ててある古い屏風(びょうぶ)の絵が眼につくと...
横光利一 「比叡」
...〔無題〕均斉と云ふことが厭でこんな隅に窓を開けました...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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