...半死半生の俺はごく陽気にしていた...
高見順 「いやな感じ」
...次第に座敷が陽気になって来た頃(ころ)...
太宰治 「新釈諸国噺」
...今宵(こよい)は一つこれから酒でも飲んで陽気に騒ごうではないかと...
太宰治 「新釈諸国噺」
...出迎えながら私は陽気に言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...その世界にはやる俗俳の廻し読みなどをして陽気に騒いでいた...
徳田秋声 「仮装人物」
...没落転向問題で以て花見のように陽気になっている世間に...
戸坂潤 「社会時評」
...火をたいて陽気になされませ」こういって神主は藁靴...
中里介山 「大菩薩峠」
...一座が陽気になるのも無理はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...三四郎は与次郎の顔を陽気にするために...
夏目漱石 「三四郎」
...どうもそちらの方が陽気に見えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...赤井左門の屋敷は夕陽に咲いた花のように陽気になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰れか呼んで陽気にしませうかと問へば...
樋口一葉 「にごりえ」
...お客一同は前にもましてひときは陽気になつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...事実お二人は幸福に快適に暮らしています」とスリム氏が陽気に答えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...実に長い作戦だった」男爵が陽気に口笛を吹きながら事務室に降りた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...陽気にお饒舌(しゃべ)りをしたりした...
山本周五郎 「寒橋」
...「どうしてうちにいないんです」と助三郎は陽気に云った...
山本周五郎 「末っ子」
...雨情を孕(はら)み、風の陽気に、おのずから咲き出るに、何の御分別や要(い)り申さん...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索