...少し陽気に行きましょうじゃアございませんか?」吉弥のじゃんじゃんが初まった...
岩野泡鳴 「耽溺」
...ただ御上品の御冗談をおつしやつて一座を陽気に笑はせるといふくらゐのもので...
太宰治 「右大臣実朝」
...少し蓮葉なくらゐいつも陽気に笑つてはしやいでゐる...
太宰治 「お伽草紙」
...クラリネットのジンタ音楽に交じって花屋敷(はなやしき)を案内する声が陽気にきこえていた...
寺田寅彦 「時事雑感」
...陽気に高談(たかばなし)をしていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...幾組も隊をなして陽気にやって来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それで可笑しくなって、陽気になった...
豊島与志雄 「在学理由」
...お絹が現われてからにわかに陽気になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...芸者が来たら座敷中急に陽気になって...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...いつになく春めいて主人の笑い声さえ陽気に聞える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...すると部屋の中がずっと陽気になったような気がし始めたけれど...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...まさしく仕事がへりの人々が陽気に浮かれ興じてゐるのに違ひない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...」一頻(ひとしきり)陽気になつた...
平出修 「二黒の巳」
...一しょに遊んでいる仲間までが一層陽気になる位なんだが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...このようなご親切を思いますと……」当の伯爵夫人が陽気に言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...陽気に皓(しろ)い歯並をキラメかせている同僚の女の子であるだろうのに...
宮本百合子 「カメラの焦点」
...席は陽気になった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ま南へ廻ってますが」「陽気に釣られて――」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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