...陽の目を御覧なされませ...
直木三十五 「南国太平記」
...「暗牢(カショオ)」というむかし騎士団が監室に使っていた太い鉄格子の扉のある陽の目もささぬ暗黒の部屋へ...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...陽の目を蔽い隠すばかり...
久生十蘭 「湖畔」
...陽の目も見えない陰惨な氷の割目の中で餓死することを思えば...
久生十蘭 「白雪姫」
...陽の目の見えないところへ入れてやるぞとおどかされたりしたが...
久生十蘭 「だいこん」
...昼さえ陽の目を見せぬ陰府(よみ)のような陰闇(いんあん)たる海を漂(ただよ)わしたすえ...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...陽の目もささぬ酒場の内部を透して見ると...
久生十蘭 「魔都」
...せめてあれだけでも陽の目を見ることが出来たら...
久生十蘭 「魔都」
...まるきり陽の目をみないこの小部屋はしょっちゅう黴臭く...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...書店がつぶれて陽の目を見ることが出来ず...
山之口貘 「装幀の悩み」
...「陽の目を見ない人間というものは弱いものだ...
吉川英治 「黒田如水」
...八丁常闇(とこやみ)の陽の目知らず...
吉川英治 「剣難女難」
...陽の目を見たのも...
吉川英治 「私本太平記」
...伝来のよろい具足に陽の目をみせ...
吉川英治 「私本太平記」
...陽の目も見ない二た月あまりには...
吉川英治 「私本太平記」
...こんど初めて陽の目を見たようなものである...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...干潟(ひがた)を陽の目にあらわし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...陽の目も見なかった貴重な肢体を...
蘭郁二郎 「鱗粉」
便利!手書き漢字入力検索