...急に険相な顔になって...
岩野泡鳴 「耽溺」
...「どうも原さんの顔が険相に見えてならん...
薄田泣菫 「茶話」
...それであんなに顔が険相に見える...
薄田泣菫 「茶話」
...険相な顔をしてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...始めに感じのよかった目も恐ろしく険相な意地悪そうな光を放ってにらんでいるので...
寺田寅彦 「自画像」
...美しい猫ではあるが気のせいかなんとなく険相に見える...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...小林に喰ってかかるお柳の険相な顔や...
徳田秋声 「爛」
...男はかなり険相な容貌をしている...
外村繁 「澪標」
...険相(けんそう)な顔がいとど険相になるように見える...
夏目漱石 「永日小品」
...険相(けんそう)な顔をゆっくりとあげると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いかにも険相な面構えなのに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...おいおい険相な風情になって...
久生十蘭 「あなたも私も」
...見るからに険相な人物はすでに各位辱知の酒月守である...
久生十蘭 「魔都」
...険相な面をしてムンズリと志摩徳の前へ坐り...
久生十蘭 「魔都」
...せいせい云つて寝てゐる険相(けんさう)な顔付を考へると...
平出修 「公判」
...ひどく険相な男で...
山本周五郎 「風流太平記」
...その険相な男を見たとたん...
山本周五郎 「風流太平記」
...例の中年の険相な男だろう...
山本周五郎 「風流太平記」
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