...険しい困苦と戦いながら...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...近所の森とも云ふやうな草叢の中を探険して其等の木切れを選ぶのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...「あんたも逃げて来た口じゃないのか」男の顔は笑っていたが眼は険しく笑っていなかったのだ...
梅崎春生 「日の果て」
...夫人は唇の色まで変えて険しい眼をして申しました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...」夫人は険しい目附をして夫を見た...
薄田泣菫 「茶話」
...其処は険しい切り断った瓶の底のような壑の底で...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...険しいさびしい性格になつて常に家庭の悲劇を起した母も死んだ...
田山花袋 「父の墓」
...丁度そのイーをしたような心持のする険しい顔を一寸して...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...米国のある飛行家が近ごろペルーの山中を空中から探険してたくさんの写真をとって来た報告が出ている...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...手狭な庸三の家庭に低迷している険しい空気に堪えられるはずもなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...あちこち探険したり...
豊島与志雄 「食慾」
...眼を険しくした時...
直木三十五 「南国太平記」
...険しい表情が閃いた...
直木三十五 「南国太平記」
...白骨の湯というのは、ずいぶん遠く、険しく、淋しいところにあるそうだけれど、お前さえ行く気なら、わたしも一緒に行かないとは言いません...
中里介山 「大菩薩峠」
...忠太郎 (藤八を険しく見る)藤八 (気味悪く思い...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...険しい路を猿のやうに軽捷に馳せ下る幾人かの樵夫に出会つた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...わたしはぜひその家を探険してみたいから...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...スタインの探険した西域は過渡の地である...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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